Revolver / The Beatles (拙訳:I'm only sleeping )
朝早くに目が覚めた
頭持ち上げたけど、まだあくびが出る
僕はまだ夢の途中
僕を起こさないで
まだ小川をぷかぷか流されてるんだ
僕を起こさないでください
揺さぶらないでください
どっかへ行ってくれないか
僕はまだ眠っているんだ
みんな僕を怠惰だという
けど僕に言わせればみんな狂ってると思う
あっちこっちへどえらいスピードで走り回って
何が見つかるっていうんだ
誰も必要としてもいないのに
僕の一日を邪魔しないでくれ
僕はずっと遠くにいて
なんだかんだ言っても
僕はまだ眠っているんだ
僕の窓から日長一日
世界が回り続けているのを眺めて過ごしていたい
そこにじっと寝転がって
ただ眠気がやってくるのを待っているんだ
朝早くに目が覚めた
頭持ち上げたけど、まだあくびが出る
僕はまだ夢の途中
僕を起こさないで
まだ小川をぷかぷか流されてるんだ
僕を起こさないでください
揺さぶらないでください
どっかへ行ってくれないか
僕はまだ眠っているんだ
無職だった頃、いろんなアルバイトをしてきたけれど、真夏は働かないことにしていた。こんな暑い日は、毎日毎日をだらだらと寝そべって過ごすのが大好きだった。今も、実はそうだ。立場上、あくせく働かなきゃいけないし、働かせなきゃいけない。けれどどうも夏は仕事に身が入らない。こんな暑い日にあくせく働くなんてあまりにも馬鹿げている、と本当のところ思っているからだ。こんな日にまでへとへとになるまで働いて一体何がそんなに必要なんだろう。そんなことより、涼しい木陰でお昼寝するような幸せの方が大事なんじゃないのか?なんてつい思ってしまうのだ。
ぐっすりたくさん眠って、おいしいもの食べて、好きな人と愛し合えたら、もうそれで充分。他に必要なのは、素敵な音楽くらいのものだ。
1966年のビートルズ7作目“Revolver”。コンサート活動を休止しスタジオにこもって実験的な音作りにはまり出した頃のビートルズ。いかにもジョンらしいこの曲、いわゆるドラッグであっち側へ飛んでいるときの歌というふうにも読めるし、大量消費社会への批判のまなざしも読み取れるけれど、当時のジョンがショービジネスの世界にどれだけ失望し、そのせいで深く自己の内側へもぐりこんでいったのかがうかがい知れる。
覚めない夢なんてないことを承知の上で、夢が覚めた時にひどい思いをすることも覚悟の上で、何とかもう少し夢を見続けていたいと願っていたんだ。
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