選んでみたのはニール・ヤングの“Like a Hurricane”。 アルバム『Live Rust』は前半アコースティック、後半ハードなロックで構成され、70年代のニールの歩みを総括するようなライヴ・アルバム。そのハイライトで登場する“Like a Hurricane”は、歌詞自体は恋愛の嵐のような感情を台風に例えたたわいもない歌だけれど、むしろ歌詞以上にニール・ヤングの荒々しいギターが、まるで暴風雨のように激しく轟く名曲。痙攣するように、のけぞるように、情念のギターを弾きまくるニール・ヤング。それは上手いとか拙いとかを越えて、ただここに在ることの潔さ、かっこよさみたいなものを伝えてくれる。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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