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♪Wonderful Tonight / Eric Clapton

Slowhand
Slowhand / Eric Clapton


[461 OceanBoulvird]の後、1975年[There's One in Every Crowd]、1976年[No Reason to Cry]と年に一枚のペースで作品を発表してきた。それらはともに[461]の延長上にある、リラックスしたのんびりほんわかなレイドバック・サウンドで、まるでリハビリ中のホスピスからの便りような作品だった。
クラプトンが、本当にもはや揺らぐことなく確固とした自分を取り戻したのはこの1977年作[Slowhand]。
かつてギターの神様と呼ばれた頃のニックネームをあえてタイトルに冠し、クリーム時代の“Sunshine of your love”を彷彿とさせるようなギターのリフで始まる“Cocaine”。その中に、もうあの頃の弱さからは脱却した、これからはこの路線でずっとやっていくんだ、といった強い意志を感じる。
そして、大ヒットした“Wonderful Tonight”。なんてでれでれしたラブソングなんだと訳しながら照れてしまったけれど。
そこにはドラッグ中毒から抜け出して、安定した作品を積み上げてきたクラプトンの、揺るぎない場所を見つけた安息の境地が伺える。
「揺るぎない場所を見つけた」というよりは、「二度と揺らがないためにこの場所に留まることを選んだ」といった方が正しいのかもしれないな。


(拙訳:Wonderful Tonight)

日もとっぷり暮れてから
彼女は何を着ていこうかと考える
メイクして
長いブロンドの髪を梳く
「ねぇ、どうかしら」と彼女は尋く
「あぁ、とっても素敵だよ」と僕

パーティーに出かけると
みんなが振り返る
僕と連れ添って歩く美しい女を見て
「ねぇ、気分はどう?」
「あぁ、素敵な夜だね」

君の瞳の中に愛の光が映っているのが見えるから
それが僕を素晴らしい気分にしてくれる
僕がどれほど君を愛しているかって事
君が本当に分かってくれているのかどうかがとても悩ましい

家に帰る時間だ
少し飲みすぎてしまった
君に車のキーを預け
僕がベッドにたどりつくのに手を貸してくれる
明かりを消して彼女は言う
「ねぇ、あなた今夜素敵だわ」



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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