Walls & Bridges / John Lennon (拙訳:Nobody Loves You (When You're Down And Out) )
落ち込んでいるときには 誰も君を愛さない
有頂天になってるときには 誰も君を気にかけない
誰もがはした金のために夢中になっている
僕は君の背中を引っ掻く
そして君も僕の背中を引っ掻くだろう
向こう側へもずいぶん行った
僕の見たものは全部君に伝えてきたから、隠し事なんてない
けど、君は「愛してるの?」って僕に訊く
どうして?ねぇ、どうして?
僕はこう答えるさ
「すべてはショー・ビジネスさ」って
落ち込んでいるときには 誰も君を愛さない
有頂天になってるときには 誰も君を気にかけない
誰もがはした金のために夢中になっている
僕は君の背中を引っ掻く
君は僕の背中にナイフを突き立てる
何度も海を渡った
片目の魔女が目をつぶったまま本を読んでいた
けど、君は「愛してるの?」って僕に訊く
なんだって?ねぇ、なんだって?
すくい上げたと思った瞬間から、こぼれ落ちてゆく
すくい上げたと思った瞬間から、こぼれ落ちてゆく
朝目が覚めて
鏡をただ覗き込んでいる
暗闇の中に横たわり
もう二度と眠れぬことを知る
年老いてグレイになった君を もはや誰も愛さない
ハイになったりダウンになったりしてる君を もはや誰も愛さない
誰もが話すのは自分の誕生日のことばかり
そして君が6フィート地下に眠ったら
良い人だったなんて言うものなのさ
その頃、僕は苦しんでいた。苦しんでいたのだということは、後になって解ったことで、その当時は今目の前に起きていることに必死であがいていただけなのだけれど。
自分がやってきたことにそれなりの自信があった。
けれど周囲からNoを突きつけられた。
そんなはずじゃないと、尚更躍起になって、意固地になっていた。
力で押し切ることだけを考えていたのかもしれない。けれど何も事態は好転しなかった。力を尽くすことにも疲れ果てて、自分のやり方を反省する前に力を発揮しない奴のせいにしようとしていた。
「落ち込んでいるときには 誰も君を愛さない。」
まったくジョンの言うとおりだと思う。
ビートルズの夢を否定したものの自らの才能の枯渇にぶちあたる中でヨーコとも別居し自暴自棄になっていた1974年。34歳のジョンは孤独の渕でのたうちまわっていた。そんな血が滲むようなひりひりするほどの心の痛みが伝わってくる。
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