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♪5月の心地よい風のような

すっかり夏のような陽気だと思ってTシャツ一枚でうたたねしていたら風邪を引いてしまったようだ。
夕べ夜半から降り出した雨がしっとりと緑を濡らしている。
5月は好きな季節。
何よりも身軽さが心地よい。
コートやセーターで重装備する冬はそれだけで気が重くなる。
そして適度な気温と、さらりとさわやかな湿度の低さ。
今日みたいな雨でさえ、むしろ潤いすら感じさせてくれる。

それでは、5月の5枚。

Picture This   The Rose of England  Please Please Me

Takin' My Time
   Art Pepper Meets the Rhythm Section
    
   
Picture This/Huey Lewis & the News
ジャストでタイトな演奏とコーラス・ワークが爽快で心地よい。
アメリカがまだ元気を失っていなかった頃の青春ストーリィのような輝かしさと懐かしさ。

The Rose of England/Nick Lowe
ドキドキワクワクするようなポップなR&Rから、のんびりとのどかなカントリーロック、そして泣き出しそうな笑顔のようなせつないメロディー、馨しき古き良きロックンロールの香り。

Please Please Me/The Beatles
めきめきと伸びる若葉のような若さの勢い。共に50年代のR&RやR&Bをカヴァーしていたビートルズとストーンズが、同じルーツをベースにしながらこんなにもイメージが違うのは、音に含まれた湿度の差なのだ。

Takin’ My Time/Bonnie Raitt
ファンキーで土臭い演奏なのに、清々しい清涼感を感じさせる、ボニーの声とスライド・ギター。
薫る風の中にほんのりと憂いを含んだ、さらりとした大人のブルース。

Art Pepper Meets the Rhythm Section/Art Pepper
地下室のじめじめした陰鬱なジャズとは違う、独特の明るさ、力強さ。
それはまるで5月の新緑のように、生命力が漲っている。


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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