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♪Lovely / 小沢健二

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小沢健二

1994年発表のこのアルバムを初めて聴いた時すでに今の会社で勤めていた。元フリッパーズ・ギターの目立たない方のギタリストだった彼はこのアルバムで一躍「オザケン」で通用するスーパースターになってしまったけど。もう少し若い頃に出会ってればもっとはまったかもしれないなと思う。
一曲目の「愛し愛されて生きるのさ」からずっと、眩しいくらいの輝かしさとその向こう側のせつなさがあっちこっちに散りばめられていて、まともに聴くと気恥ずかしいくらい。生きていることの素晴らしさを見出した一瞬の歓喜に満ち溢れている、とでもいうのでしょうか。関西の片田舎のベッドタウンで育った僕にこのアルバムで描かれたような世界とはまったく無縁だったけど、まるで自分の青春がこんなだったかと勘違いしそうなくらいに眩しい。

さて、その中の一曲「ラブリー」。
小沢健二的世界観の中で貫かれる無邪気で確信犯的なラブ・ソング。“君と僕とは恋に落ちなくちゃ”とか“他の誰かじゃまるでダメなのさ”なんて、確信犯でなきゃ言えない。
確信犯になるための必要条件は、きっとたったのひとつだけだと思う。
失うことを恐れないこと。
結果大切なものを失うことになったとしても、そのことまで含めて引き受けるくらいの覚悟がないとなかなか確信犯にはなれない。

それにしても何ていうんだろう、この幸せな感じ。手を触れあったりキスしたり体を重ねあうことが、ただの行為としてではなく、あふれる想いと自然に地続きで交される、そんな幸福な瞬間は人生の中でどれくらい訪れるのだろう。





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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