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♪Home Girl Journey / 矢野顕子

Home Girl Journey
Home Girl Journey

矢野顕子

矢野顕子さんがピアノ一本で、日本の同世代もしくは矢野顕子を慕う世代のやや隠れた名曲をカバーしたアルバム。山下達郎やムーンライダース、RCサクセションから、槇原敬之、奥田民生、スマップまで!

とりわけ好きなのは、大貫妙子作品の「会いたい気持ち」。しばらく遠くへ離れてしまう恋人へ会いに行くドキドキ感や、間に合わないかもしれない焦り・・・が元歌の何十倍も強く切なく感じられる。
Jポップのカバーアルバムがあっちこっちで流行っていたけど、そこらの安っぽいカバーと一線を画しているのは、「何を歌っても矢野顕子の表現になっている」ということ。それぞれ元々アクの強い個性的な歌を、しっかりアッコ節にしてしまうこの存在感。矢野さんが他人の曲を演るのは、ジャズマンがスタンダードナンバーをネタに自己表現するのに近い感覚があると思う。

それにしても、ピアノと声だけで表現されるこの空気感はなんなのでしょうね。あえて例えれば、焼きたてのフランスパンのパリッとした皮の少し焦げたような香ばしさとか、窓を開けたら金星がすこしぼやけてて少しひやっとした空気とともに「明日は雨だなぁ」なんてふと感じるようなときの感覚を、矢野さんはピアノひとつで届けてくれる。そんな、言葉では絶対表現できないような「心の感触」をスッと表現できるのが音楽の偉大さだと改めて思うのです。





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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