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♪人にやさしく

人にやさしく/ハンマー
人にやさしく/ハンマー

THE BLUE HEARTS

1985年の夏、19歳だった。友人が「かっこええバンドあんで」って貸してくれた一本のカセットテープに入っていた「1985」。“僕たちを縛り付けてひとりぼっちにさせようとした全ての大人に感謝します。1985年日本代表ブルーハーツ!”。そしてシングル盤で出た「人にやさしく/ハンマー」。
衝撃的だった。
シンプルなコードのストレートなR&R、シンプルな言葉とメッセージ。アマチュアみたいな演奏力。
僕らの少し上の世代は、ハードロックやフュージョンなんてものをかじった人たちが楽器を演奏していて、下手くそは楽器を持つな、みたいな演奏力至上主義的なものがあった。それを少年たちの手の元にギターを戻したのがブルーハーツだった。
そして「言葉」。
その当時のロックバンドは、ロックだ何てかっこつけてても歌われていた言葉は結局、清志郎以外はみんなありきたりな「輸入直訳」か「歌謡曲」の借り物でしかなかった。ブルーハーツが歌ったのは、自分たちの日々の暮らしから発せられたリアルで赤裸々な言葉。今でこそそんな赤裸々な思いをストレートに表明する事は「あり」だけど、1980年代はそんな表現方法はくさい・ダサいと一蹴されてしまっていた時代。
彼等以前にはそんな思いを誰も表現できなかった。

ヒロトもマーシーも、時代からつまはじきにされ鬱屈した青春時代の負のエネルギーをただ抱え込んでいくしかなかった。そして「いつか奴等に一撃を」食わせるためには、自分たちの信じたことを信じ続けるしかなかったのだと思う。そんな負のエネルギーが堆積してはじけて一気に時代を変える大きなプラスのエネルギーに転換する様はまさに錬金術を見るようだ。人生には時々そんなことが起きる。






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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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