9月になって早や10日以上過ぎてしまった。 蒸し暑い日やどんよりした日もありながら、日ごとに和らいでゆく日差し、日ごとに高くなってゆく空。 夜にもなれば涼しい風、虫の声。 秋は日ごとにじわじわと深まってゆく。 もし季節に性別があるとすれば、なんとなくだけれど、9月には女性的な印象がある。 気まぐれに日によってころころと佇まいを変えていくのに右往左往させられはするけれど、どこか大らかで、すべてを包み込むようなやわらかさを感じる季節・・・そんなイメージ。 いや、そう書いてみてから、正確には逆であることに気がついた。 大人の女性から漂ってくる匂いが9月のイメージがするから、9月のイメージが女性的なのだ。 言い方を間違えると世間の女性に怒られそうだけれど、つまり、男から見て、大人の女性はみんな、あらゆる努力をして9月に留まろうとしているように見えるのだ。決して嫌味ではなく。 夏の余韻をほんの少し残しつつ、ギンギラの真夏なんかよりずっと優雅で過ごしやすい秋。 そして艶やかで実り多い秋。 鮮やかにきらめいている生命のほとばしりとしての秋。 Funk This/Chaka Khan Chakaという愛称は、アフリカの言語で「赤い」とか「炎」を意味する言葉なんだそうだ。
どおりで、いくつになっても艶やかで瑞々しい歌声。その存在感に圧倒される。
Lone Star State of Mind/Nanci Griffith 生真面目で繊細で文学的な雰囲気のあるナンシー・グリフィス。
女である前にひとりの人として表現する、そんな芯の強さと、それでもこぼれ落ちてくるような可愛らしさがチャーミングだと思う。
Souls Alike/Bonnie Raitt 若い頃からチャラチャラした世界とは無縁の地味渋な、しかし本物の味のある音楽を演ってきたボニー・レイット。齢を重ねるほどに、その姿はいよいよ揺るぎないものになってきた。
峠のわが家/矢野顕子 歌の表現する世界に魂ごと乗り移ったかのように入り込んでいくその表現力。ほんわりと包み込んでしまうような菩薩のような包容力。人としての魅力からにじみでる女らしさ。何よりその自由さ。
Denim /竹内まりや デニムの青が褪せていくほど味わい増すように…
いくつになっても自然体で肩肘張らない歌に対する接し方が素敵だと思う。
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