What You See Is What You Sweat Aretha Franklin
(I Dreamed a Dream)
私には夢があった
過ぎ去った日々に夢があった
そのころ希望は高く
人生は生きるに値した
愛は死なないと夢に見ていた
そして神は許してくれるだろうと夢に見ていた
若く恐れ知らずで
そして夢が作られ、使われ、味わわれた
払うべき代償もなく
歌われない歌はなく
無駄に使われるものは何もない
そして私は今も夢を見ている
私はここに立って、夢を見る
彼は私のところにやってくる、きっと
そして私たちはまた、人生を共に生きる
けど実現できない夢もある
実現できない
そしてまた私たちには 避けられない嵐が
私には夢があった
そう、人生は変わってしまうような夢が
夢に何が起きてしまったのだろう
夢の姿もずいぶん変わってしまった
けれど、私たちが見る夢を
人生は奪い取りはしない
ソウルの女王・アレサ・フランクリンは1942年生まれ。高名な牧師の家に生まれ幼い頃からゴスペルを浴びて育ち、1961年にデビューしたが泣かず飛ばず。1967年のアトランティック・レコード移籍後、サザン・ソウルの立役者としてヒットを連発。しかし時代と伴に70年代半ばからはヒットに恵まれず一度はシーンの前線から退いたが、映画ブルース・ブラザースでの好演などで再び押し上げられ80年代半ばに復活。以来、ソウル・クイーンとして支持され続けている。
そんな背景の下にこの歌をかみしめると実に味わい深い。
夢はいつも実現したとたんに泡と消え、果たされる夢は果たされぬままに破れ打ち砕かれ消えてゆく。けれど、夢そのものはどんなに姿を変えあっとしても、夢見ることそのものが失われることはない。夢の形は変わっても、これからもずっと夢を見続けてゆく、それが生きること。
クールなふりして自分の殻に閉じこもってないで、これからも夢を見続けていかなくちゃ…なんて、アレサのパワフルな声には、そんな風に反省と改心を促すサムシングを秘めているように思う。あんまりパワフルでケツはたかれそうなので、落ち込んでる時にはあまり聴きたくないけれど、有無を言わさぬその力強さは、やはり人生の紆余曲折の中で培われたものなのだろう。
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