What's Going on Marvin Gaye
(拙訳:What's Goin' On)
ママ あなたを泣き叫ばせるものはこんなにもたくさん
あぁ兄弟よ あなたたちが死んでゆく場所はこんなにも遠い
道を探し出さなきゃならない
今日ここに少しでも愛をもたらすために
親父、聞いてくれ もうこれ以上の発展は望まないよ
戦争は答えじゃない 愛だけが憎しみを克服するはず
道を探し出さなきゃならない
今日ここに少しでも愛をもたらすために
死線を踏み越え 命令に従った
ぼくを野蛮に罰しないでくれ
きみに見えるものをぼくに話してくれ
何が起こってるんだ?!
ママ ぼくたちが間違っているってみんな考えてるよ
けど誰がぼくらを裁くことが出来る
単にぼくらの髪の毛が長いからか?
道を探し出さなきゃならない
今日ここに少しでも理解をもたらすために
死線を踏み越え 命令に従った
ぼくを野蛮に罰しないでくれ
きみに見えるものをぼくに話してくれ
何が起こってるんだ?!
時代は1971年、ベトナム戦争泥沼化の時代。国のために命をかけたにもかかわらずやっとの思いで帰国したら批判にさらされた帰還兵の呟き。いつだって悲惨な目に遭うのは最前線で命を張った人たち。遠い戦地で命を落とした者も、帰り着いた者も、その家族や恋人も、みんな同じように傷ついた。
一番愛するものの幸せが奪い取られようとする時、人は闘うのだろう。第二次大戦中に戦地へ赴いたものや戦争を支援した人々のことを今の時代の目線で見て「なぜ戦争に反対しなかったんだ」と非難することは簡単だろう。けど、自分があの時代に生きて戦争反対を叫べたとは思えない。一番愛するものを守るためならば命だって投げ出すのはある意味普遍的な論理だろう。誰も逆らえない。
では、ベトナム戦争は何のための戦いだったのか?そしてイラク戦争は?母親たちの愛する息子たちは何のために命を投げ出さなければならなかったのか?
愛するものためなら死ねる。けど、イデオロギーのためや、一部の金持ちの利権のためには死ねない。誰でもそうだ。
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