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♪Brightside of the Road

Into the Music
Into the Music

Van Morrison

(拙訳:Brightside of the Road)

暗い路地裏から 陽の当たる道の向こう側へ
もう一度愛し合わないか
陽の当たる道の向こう側で
一緒に行こう、信じるものを分かち合って
暗い路地裏から 陽の当たる道の向こう側へ

この人生に産み落とされたけれど
時々何が何だかわからなくなる
時間はあっという間に過ぎていく
瞬きのように

できる限り楽しむんだ
僕の歌を一緒に歌ってほしい
暗い路地裏から 陽の当たる道の向こう側へ



メディアに姿を現さない大物、ヴァン・モリソン。
60年代にTHEMというR&Bバンドでデビュー、解散後BrownEyedGirlのヒットを飛ばしたもののポップ界のシステムになじめずアイルランドに引きこもり、AstralWeeksという難解で詩的なアルバムを録音したのが1968年。このアルバムの美しいまでの完成度、奇跡的な名盤だと思う。このときヴァン23歳。
けれど人生は続いていく。若い頃に奇跡を成し遂げた人間はその後の十字架を背負った人生に耐えていかなければならない。多くの人間がその重さに潰されたり、歩みを止めてしまったりする。ヴァンも迷い悩み深くその精神の内側へ潜り、そんな精神の旅路をアルバムにして発表してきた。それは孤独で苦難の旅路だったに違いない。

AstralWeeksから10年後の1978年発表のInto The Musicの1曲目がこの“Brightside of the road"。
ホーンセクションの躍動的なアレンジと共に「暗い路地裏から 陽の当たる道の向こう側へ」というポジティヴなメッセージ。長い苦難の旅路の果てにようやくひとつの真理を得た、と言う感じのふっきれたような歌声と軽快ですっきりしたアレンジ。曇り空から太陽がのぞき晴れ間が見えてくるような感覚。
From the dark end of the street
To the bright side of the road...

このあと80年代、ヴァンはより宗教的で崇高な高みへと達したアルバムを次々と発表していく。30にして立つ、40にして惑わず、といったところか。そんな境地にはまだまだなれそうもないが、人生半回りしての感想はやっぱりLet's enjoy it while we canって感じかな。





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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