AstralWeeksから10年後の1978年発表のInto The Musicの1曲目がこの“Brightside of the road"。 ホーンセクションの躍動的なアレンジと共に「暗い路地裏から 陽の当たる道の向こう側へ」というポジティヴなメッセージ。長い苦難の旅路の果てにようやくひとつの真理を得た、と言う感じのふっきれたような歌声と軽快ですっきりしたアレンジ。曇り空から太陽がのぞき晴れ間が見えてくるような感覚。 From the dark end of the street To the bright side of the road...
このあと80年代、ヴァンはより宗教的で崇高な高みへと達したアルバムを次々と発表していく。30にして立つ、40にして惑わず、といったところか。そんな境地にはまだまだなれそうもないが、人生半回りしての感想はやっぱりLet's enjoy it while we canって感じかな。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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