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♪New Year's Day

War
War

U2

(拙訳:New Year's Day)

新しい年の始まりの日にはすべてが静かで
世界は真っ白に染まりあがるけれど
僕はただあなたと一緒にいたい
昼も夜も一緒にいたい
新しい年が始まったとしても
何も変わりはしない

あなたともう一度 一緒にいたい
あなたともう一度 一緒にいたい

血塗られたような赤い空の下
白も黒もなく集まった群衆に
軍は発砲し
幾人かが犠牲になったと
新聞は報道している
それは確かな真実
けど、僕らはそれを突き破っていきたい
たとえ二つに引き裂かれても
いつか必ずひとつになる

僕はもう一度始めるよ
僕はもう一度始めるよ

おそらく時は満ちた
そして今夜

あなたともう一度 一緒にいたい
あなたともう一度 一緒にいたい

黄金時代の到来だと僕らは言う
けれどその黄金こそが 誰もがほしがる争いの理由
僕はただあなたと一緒にいたい
昼も夜も一緒にいたい
新しい年が始まったとしても
何も変わりはしない

あなたともう一度 一緒にいたい
あなたともう一度 一緒にいたい



今や世界的に影響力を持つバンドになってしまったU2の1984年作品。
時代はまだ東西冷戦終結前、ポーランドのワレサ氏率いる連帯へのシンパシィを表明したものとも言われてるが、閉塞的な時代の中でささやかな幸せを希求したラブソングとも取ることができる。
ラブソングだとしたら、この二人は今、どんな状況にあるのだろうか?
会いたくても会うことが出来ない、けれどいつか共に暮らせることを信じている二人。引き裂かれている理由は何なのか、歌の中に表現された言葉だけではわからない。

「新しい年が始まったとしても 何も変わりはしない」という一節は、「これからもこの意思はずっと変わることは無い」という決意表明なのか、それとも「年が変わったからって何も状況に変わりはしない」という絶望感なのか、どちらでもなくどちらでもある。
政治的なメッセージとラブソング、希望と絶望、一見相反することに引き裂かれずにどちらでもあるメッセージとして発信できるのがU2の表現の偉大なところ。
実際のところ日々の暮らしは、政治的案件も個人的な小さな欲望も、夢も希望もあきらめも打算も妥協も、全部アラベスク模様に織り交ざりながらすすんでいくのだから。



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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