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♪佐野元春の10曲

セルフ・カバー・アルバム「月と専制君主」に引っ張られて、“佐野元春祭り”開催中。
デビュー・アルバムから順を追って聴き直してみたりしている。

BACK TO THE STREET(紙ジャケット仕様) Heart Beat(紙ジャケット仕様) SOMEDAY(紙ジャケット仕様) VISITORS(紙ジャケット仕様) Cafe Bohemia(紙ジャケット仕様)
ナポレオンフィッシュと泳ぐ日(紙ジャケット仕様) timeout sweet16 The Circle  フルーツ
THE BARN Stones and Eggs THE SUN (通常盤) COYOTE(通常盤)

あらためて素晴らしい曲がたくさんあることに気付かされる。

で、ローリングストーン誌の<プレイリスト>のコーナーの真似をして【佐野元春の10曲】を選んでみた。


1・ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
♪世界は少しずつ形を変えてゆく / 俺達は流れ星 これからどこへ行こう
冬の寒い日に背筋を伸ばして颯爽と歩いているようなクールでシャープなロックンロール。
とても抽象的でイマジネイティヴな歌詞、シンプルで力強い演奏。
とても佐野元春らしいかっこよさをたくさん含んだ曲だと思う。

2・LOOKING FOR A FIGHT
50’s風のエッセンスを盛り込んだオールド・スタイルのロックンロール。
ヘヴィな世界だけど前を向いて闘うぜ、みたいな歌は世の中に山ほどあるけれど、それをこういうノン・シャランな感じで演るのが佐野さんの本領。ひとりじゃないぜ!ヘイ!の“ヘイ!”とか、ラスト近くのの“OK!Come On,Let’s go!”とか、そういうところ。

3・プリーズ・ドント・テル・ミー・ア・ライ
これはファーストアルバムの曲。佐野さんにはめずらしいブルース曲(リンクのYOUTUBEはカントリー風のライヴ・バージョンですが)。曲自体はなんてことのないふつうのブルースなんだけど♪俺は自由になりたい あぁ、だから Please don't tell me a lie、っていうフレーズには佐野元春のメッセージの本質があると思う。

4・ブルーの見解
ルー・リードやボブ・ディランっぽさににやりとするスポークン・ワーズ風の歌(リンクのYOUTUBEではファンク・バージョン)、♪あぁ、俺は君からはみ出している、というフレーズ。
ポジティヴなだけじゃない、こういうザラついた部分があるからこその佐野ロック。    
    
5・ボヘミアン・グレイブヤード
とてもポップなのにどこかシュールで壊れかけた感じ。崩れそうになりながらながらなんとかフォルムを保とうとしている感じをこんなにポップに表現できるところが佐野元春のすごいところ。

6・君を待っている
ピアノとストリングスにのせて歌われる孤独なラヴ・ソング。
ニルソンみたいにせつないのにとてもあたたかい感じがする。

7・彼女の隣人  
この曲や“エンジェル”のような佐野流ソウルのあたたかさ。いいことも悪いことも全部受け止めて、あきらめてあきらめてあきらめた末の希望をいっしょにわかちあってゆきたい、そんな感じ。
♪ありったけPain / ありったけのLove / 君と抱きしめてゆく

8・風の手のひらの上
SOMEDAYのその後、とでも言えそうな「THE BARN」収録曲。ウッドストック録音のいなたい演奏。
♪答えはいつでも形を変えてそこにある / すべてが何もかもうまくゆく / いつかきっと

9・君の魂 大事な魂
2004年の復活作「THE SUN」は素晴らしいアルバムだったけれど、その中でも一番好きな曲。
♪君の魂 大事な魂 / ならずものたちに気づかれちゃいけない / 本当のことがわかる日まで / 泣かないで 目を閉じて 踊ろう
せせこましいことは忘れて、何かとても大きく美しいものを見つけたような喜びにあふれている。

10・ニュー・エイジ (The HEARTLANDバージョン)
佐野さんの音楽にはポップな歌にもどこか暗い影が、ヘヴィでシリアスな歌にもどこかポジティヴな光が塗り込められてある。イタミを抱えたまま、それでも踊る。♪心のスクラッチを抱いて / オマエを激しくノックする ってこと。
絶望の深さと痛みが強調されたアルバム「VISITORS」のバージョンよりも、ザ・ハートランドと演ったバージョンのそれでも乗り越えていく揚々とした感じが今の気分。


以上が僕の選んだ10曲。
佐野元春の良さは「現在進行形」にあると思うのでいわゆる思い出の懐かしい曲はあえてはずしたのだけれど、もちろん初期の曲は僕の心の特別な場所にいつもある。
テスト勉強の夜にラジオで初めて聴いたSOMEDAYダウンタウン・ボーイや“アイム・イン・ブルー”に冴えない自分自身を重ねていたし、“夜のスウィンガー”や“悲しきRadio”や“君を探している”の疾走感や、“NightLife”や“HappyMan”のやんちゃさは、つまらない高校生活を渡っていくためのエネルギーだった。そして嫌なことがあった日の学校の帰り道にいつも「つまらない大人にはなりたくな~い!」ってシャウトしていた“ガラスのジェネレーション”。
メッセージの重さがずしんときた“コンプリケーション・シェイクダウン”や“シェイム”。シリアスな“ストレンジ・デイズ”。とても染み入ってしまう“空よりも高く”“君を連れてゆく”君がいなければといった、遠い風景が見えるようなとても広い空間を持った歌。ヤァ!ソウルボーイ楽しい時といったポップチューン、♪不幸な世界だって言うけれど / 嘆いてばかりもいられない っていうポジティヴなメッセージを携えたメッセージ
いずれもとても素晴らしい大好きな曲。けど、こんなふうに数え挙げ出したらほんとキリがない(笑)。


こうして聴いていると、佐野元春の言葉やビートが、自分の中の基本的な部分を形作っているひとつの大きな要素になっているとをあらためて思う。
15の頃からずっと、佐野元春の音楽が生活の端々でともにあった。
そして、おそらくは、これからも。
Beat Goes On.





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コメント

[C357] Re:

ミモザさん、こんにちは。ミモザさんの<the Playrist>の記事に刺激を受けて作ってみようと思いました。またいろんなネタでやってみたいと思います。
ミモザさんの10曲、I'M IN BLUE が入っているのがうれしいです!R&R NIGHT は別格ですね。これは「10曲」とは次元の違う「魂の一曲」、みたいな感じかもしれません。

[C356]

グッドバイからはじめよう
情けない週末
SO YOUNG
VANITY FACTORY
HAPPY MAN
R&R NIGHT
I'M IN BLUE
CHRISTMAS TIME IN BLUE
NEW AGE
99 BLUES
の10曲かな^^

モトハル聴きたくなってきた。
これからVISITORSでも聴こうかな。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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