FC2ブログ

Entries

♪Anywhere I lay my head

気心の知れた古い仲間内での忘年会を兼ねた飲み会。
毎度の如くいい気分で酔っぱらってしまい、気がつけば終電車が。
気づいたときに慌てれば、ひとつ手前の駅まで行く電車はまだあったのだ。
けれど、なんかもう今から慌てるのが面倒くさくなってしまったのだ。
そういうことってあるでしょ?
そして深夜一時を回った頃にようやく解散、三々五々と帰っていく仲間を見送って、さて。
まぁネットカフェでも探せば始発までしのげるだろう・・・。

ところが、確かこのへんにあったと思ったはずの場所にない。
え?なかったっけ?あらら?こっちちゃうかったっけ?
しばらくふらふらの頭でうろうろして駅周辺をぐるぐる。
勘違い?このへんにはあらへんかったっんや。

探査の結果わかったことは、それなりに大きなターミナル駅なのに、24時間やってるとこって何もないということ。所持金は残り数千円、ここからタクシーに乗れば一万円近くはするんじゃないかしら?だいたい、タクシーってあんまり好きじゃないんだよなぁ。見ず知らずのおっさんと密室にふたりきりで30分以上もいるのはどうも耐えられそうもない。運転手にじろじろ値踏みされたくもないし、そもそもよくわからないおっさんに後部座席に半軟禁状態で命を預けるなんてね、ずいぶん勇気をふりしぼらないとできないことだfor me。
しかし、さぁ、どうする?さすがに始発まではたっぷり3時間。
外にいたら凍えてしまう。
できる限り遅くまで開いている店に入って時間を潰すしかないが、さすがにすでに何時間も飲んで疲労気味、横になれる場所があればいいのになぁ…などと思いつつ再びの周辺探索の結果、朝の7時までやってるカラオケ屋を発見。
深夜タイムサービス、5時まで2000円。あ、ここでいいか。

客観的に見てええおっさんが一人で真夜中にカラオケボックスってのは怪しさ満点なのだがこの際気にしても仕方ない。料金表の端には「カラオケ以外の利用はお断りします。」の注意書きがありつつ、誰が見たって終電逃した酔っぱらいのおっさん。ええやんけ、うとたらええんやろ、うとたら。
フリードリンクのコーヒー飲んで、とりあえずソファに腰を下ろして、せっかくなんで3曲くらい歌ってみて、やっぱりあほらしくなってやめた。音を消してみたが、となりの部屋のガキどもががなりたてているのがやかましい。だいたい下手な奴ほど大声でわめくように歌うのだ。「うるさい!静かにしろ!」なんて怒鳴り込んだらシュールなギャグとしては極上だな、などと思いつつ、ソウル系のバラードなどを思いつくまま片っ端から予約ほりこんででっかい音でかけた。
「インストのマーヴィン・ゲイ」と「がなり声のゆず」がミックスされたこの状態でちゃんと眠れてしまうから、我ながらすごい、てか、阿呆。


Rain Dogs
Rain Dogs / Tom Waits


で、思い出したのはこの曲。
ぐらぐらの脳みそとへろへろの体にはぴったりだ。

Anywhere I lay my head

Well I see that the world is upside-down
Seems that my pockets were filled up with gold
And now the clouds, well they've covered over
And the wind is blowing cold
Well I don't need anybody, because I learned, I learned to be alone
Well I said anywhere, anywhere, anywhere I lay my head, boys
Well I gonna call my home

 世界中がひっくりかえってしもうたわ
 わしのポケットの中には黄金がごっそり
 せやけど曇ってるやんけ 
 あいつらが隠してまいよってんな
 それに冷たい風も吹いてきよったし

 誰もおらんでええねん
 わしかてちょっとは学んできたんや
 独りでおる、っちゅうこともな

 どこでかて寝られんねん どこでかてな
 あぁ、うちに電話しとかな…



朝、5時。ガキどももやっと帰って静かになった頃、カラオケ屋を出て始発電車に乗った。
明けの明星がめちゃくちゃきれいで、それだけでとりあえずいい気分になった。





 
    
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://goldenblue67.blog106.fc2.com/tb.php/266-3f913475

トラックバック

コメント

[C290] Re:

kimpitさん、パンクといえば、ピストルズとクラッシュのことです。

[C289] たびたび すみません

この日記も素敵でずか、
歌の訳が、とてもいいですね。

もしかして英語の先生なのですか。
笑い。

>どこでかて寝られんねん どこでかてな
 あぁ、うちに電話しとかな…

こんな訳、なかなかできませんよー。

>朝、5時。ガキどももやっと帰って静かになった頃、カラオケ屋を出て始発電車に乗った。
明けの明星がめちゃくちゃきれいで、それだけでとりあえずいい気分になった。

この締めも、じつにカツコイイです。
経験はないけれど。

★ひとつ質問させてください。
以前の日記に、パンクにのめったと、
書いておられました。

じつは、ぼくもです。

どんなバンドにのめっつたのか、
ぜひ教えてください。

ぼくは、日本では、
ゼルダ、リザードから始まって、
スターリン、突然段ボール、フリクション、
etc

英国では、
ポップグループ、クラス、その他、
たくさんあります。





[C288] Re:

kimpitさん、コメントありがとうございます。
深夜ラジオから流れてくる歌やDJの言葉に心震わせる、僕らの世代ではわりと当たり前にあったことです。あの頃のBOROとある時期のトム・ウェイツ、都会の夜の裏側を歌うというところでは共通点があったかもしれませんね。確かに酔っぱらいの風景にはよくあいます。
  • 2010-12-23 16:26
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C287] ★追伸

この日記、

BOROの歌「軽蔑」に、そっくり?・・・・・で、

思わず、ニヤッとしてしまいました。

[C286] BOROのこと

すみません、また。
まえのブログに書かれていた、
「BORO/軽蔑」に関する記述。
無断で、ここにペイストしてしまいました。

>あの頃、深夜ラジオから聴こえてくる言葉は、僕のたったひとつの逃げ道、数少ない理解者、「あなたのため」と言いながら自分の都合を押し付けてくる親と教師以外の大人との接点だった。
少しくぐもった声で言葉を溜めて遠吠えのように歌うBORO。
孤独をまとった佇まい、シニカルな表現、しかし、その向こう側にある愛する者、特に傷ついた者や疲れた者への優しい眼差し。

これは、歌に劣らず、すごいです。
素晴らしい感性だと思いました。
ぼくも、「軽蔑」という歌がのもつ力に、
ものすごく惹かれます。

トム・ウェイツも、好きです。

もしお気にさわったら、削除してください。




[C285] Re:

非双子さん、こんにちは。
学生の頃はしょっちゅうそうやって誰かの下宿で飲んでましたね。いろんな奴が途中合流したり、その場で友達の友達が友達になったり、いつの間にか誰かが帰ったりしながら、残った暇な奴らは翌朝また飲み始める、みたいな。
しかしYEBISとは豪勢な。僕はもっぱら金麦です。
  • 2010-12-21 08:58
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C284] Re:

Okadaさん、こんにちは。
僕も若い頃は朝帰りなんてへっちゃらだったけど、やはりさすがに堪えますね(笑)。暴行は、まぁ灰皿にテキーラを強要したりしなければだいじょうぶでしょう(笑)。
  • 2010-12-21 08:49
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C283]

私が一番好きな飲み会は

翌日は車などの運転をする必要が無く
酔っ払ったらその場で眠れて
オールナイトで誰かが呑んでて
早く寝た人が起きてきても飲み直す相手が居て

夜明け頃、自然散会し一眠りして「おやようYEBISU」を一杯!

二日酔いにはコーヒーではなく、ビールだと思ってます(笑)

今だに、年に数回やってるかも、、、
  • 2010-12-20 19:43
  • 非双子
  • URL
  • 編集

[C282]

まだ学生だった頃は終電に乗り損ねて
そんな感じの夜を過ごすこともよくありました。
今は優等生なので、朝帰りすることも無くなったぼくですが、
久し振りにベロンベロンに酔っぱらいたい気もします。
誰かに暴行されない程度にソッとはしゃぎたいものですね。

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

Profile

golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

Calendar

09 | 2020/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

Gallery

Monthly Archives