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♪小春日和のJAZZ

このところ親しくしていただいているmono-monoさんのブログにデイヴ・ブルーベック・カルテットの“Take Five”についての記事があり、ふむふむと読んでいるうちに“Take Five”が脳内に貼りついてしまってずっと鳴り続けてしまった。不思議に浮遊感のある独特のメロディとリズム、確かにこの曲、中毒性が高い。
それで、やおらデイヴ・ブルーベックをひっぱり出してきてのんびりと聴いていた今日。
オリジナルが収められた『Time Out』はもちろん名演だけれど、おすすめはこれ。

Park Avenue South: Live at Starbucks
Park Avenue South: Live at Starbucks / Dave Brubeck Quartet


数年前、中古CD屋で何となく良さ気かなぁ、と手にとったこのCD。
マンハッタン29番街のスターバックスコーヒーの店内での演奏を収めたライブ盤で、小さなハコならではの親密な空気感に満ちていて、とてもいい雰囲気が漂っているアルバム。一曲目の“On The Sunny Side Of The Street”から、なんだかとてもゆったりほっこりとした気分に包まれる和やかな演奏が繰り広げられる。

折りしも、やや冷え込みが和らいだ小春日和の秋の休日。
明るい陽射しの中で聴けるジャズは素敵だ。
香りのいいコーヒーを淹れて、といきたいところだがどうも喉がいがらっぽい。
風邪気味?そうかもしれない。
コーヒーよりは紅茶だ。
リプトンのティーバッグしかないけれどまぁいいだろう。
生姜蜜でも入れてみようか。

このアルバムの録音は2003年。
ブルーベック氏は1920年生まれだから録音時の御歳実に83歳(!)なのだが、力強いピアノさばきは、とてもそんな年齢を感じさせないのだ。
1920年というのは日本では大正9年。ジャズマンならば、伝説のチャーリー・パーカーと同い年。
1920年生まれの有名人で存命中の方といえば例えば川上哲治さんや西本幸雄さんがおられるのだが、僕らの世代からすれば、初めて知ったときからすでにお爺ちゃんだったような人たちと同世代の人なのだから、これはもうすごいとしか言いようがないではないか。
もちろん、演奏している音楽そのものはクラシカルとさえ呼べるようなもので、それこそ革命児であったチャーリー・パーカーが聴けば「退屈な演奏だ」と吐き捨ててしまうようなものなのかもしれない。
でも、才能に溢れながらも廃人同様になるまで薬に浸かってしまったチャーリー・パーカーよりも、80過ぎてもこうして音楽にちゃんと向き合うことのできる健康と情熱を保ち続けているデイヴ・ブルーベックの方がとても素敵だ、と今はと思う。そして年輪を重ねてきたからこそ醸し出されるに違いない優雅さ、チャーミングさ。

うぅむ、願わくばこんな爺さんになりたいものだ…などとうかつにも呟いてしまった、そんな晩秋の一日なのでありました。






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コメント

[C227] Re:

mono-monoさん、こんばんは。
中古CD屋さんは楽しいですよね。
新譜を扱う輸入ショップなんかへ行くとなんでも揃っているから「あれもほしいし、これもいい・・・」みたいな気分になって結局何も買わなかったりすることもあります。「ま。ここにあるからいいか、また今度じっくり選ぼう。」みたいな気分になって。
中古盤との出会いは一期一会ですからね!たまに、なぜかはわからないけどものすごーく惹かれる盤に出会ったりするのが嬉しいです。

さて、自分自身はどんな風に歳とっていけるかはわからないけど、「続けて」いきたいですよね。

[C226]

「テイク・ファイヴ」は中毒性高いっすよね。
一度聴いたらしばらくグルグルまわって頭から離れません。

「80過ぎてもこうして音楽にちゃんと向き合うことのできる健康と情熱を保ち続けているデイヴ・ブルーベックの方がとても素敵だ、と今はと思う」
私もかつてはチャーリー・パーカーのような生き方に憧れていました。
この歳になってようやく「続ける」ことに凄みを感じるようになりました。
若さと勢いだけではなく、経験と修練の積み重ねから生まれるモノ。
モチベーションを保ち続けることの「重さ」と、それでも「軽さ」を保つことの大切さ。
ベテランって凄い!

「数年前、中古CD屋で何となく良さ気かなぁ、と手にとったこのCD」
中古CD屋で、というところがとても嬉しいです。
私も中古屋さんで手にする割合がとても高いので(笑)
このCDも中古屋さんで気長に探そうと思います。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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