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♪二番目をあなどるな

With the Beatles 12 X 5 A Quick One 
The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle Everybody Knows This Is Nowhere アドヴェンチャー
動乱(獣を野に放て) Malpractice ディス・イヤーズ・モデル
Pretenders II Heart Beat(紙ジャケット仕様) YOUNG AND PRETTY 

With the Beatles / The Beatles
12 X 5 / The Rolling Stones
A Quick One / The Who
The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle / Bruce Springsteen
Everybody Knows This Is Nowhere / Neil Young with Crazy Horse
Adventure / Television
Give 'em Enough Rope / The Clash
Malpractice / Dr.Feelgood
This Years Model / Elvis Costello
Pretenders II / The Pretenders
Heartbeat / 佐野元春
Young and Pretty / ザ・ブルーハーツ



さて、ずらっと挙げた僕の好きなアーティストの12枚のアルバム。
これらの「共通点」は何でしょう?




正解は…


そう、セカンド・アルバム。

もう少し説明を付け加えるならば、ファーストかサードにそのアーティストのその時期を代表するような名作があるせいで、とても素晴らしい作品なのに名盤ガイドなどで紹介されることも少なく目立たなくなってしまった、ちょっと不憫な、いわば“隠れた名盤”的なセカンド・アルバムたち、なのです。
実際、そのアーティストの1、2を争う代表曲もなく、どちらかといえば地味な作品ばかり。
ところが、最近は「代表作」と呼ばれるファーストやサードよりも、これらの「セカンド・アルバム」を聴きたくなることの方が多くなってきた。
しかし、それではこれらがそのアーティストの代表作よりも実はもっと素晴らしい作品だということなのか、と問われるとやっぱりどう考えても代表作と呼ばれる作品の方が素晴らしいと答えてしまう。スプリングスティーンなら“Born to Run”、ニール・ヤングなら“After The Gold Rush”、テレヴィジョンなら“Marquee Moon ”、コステロなら“My Aim is True”、クラッシュなら“London Calling”、佐野元春なら“SOMEDAY”…といった具合に。
それでもセカンド・アルバムがいいなぁ、と思ってしまうのは、僕が天邪鬼だからなのだろうか。或いはB級グルメに近い感覚なのだろうか??


アーティストの持っている本質的なものは、ほとんどはファースト・アルバムに現れるという。
一部の例外はあるけれども、概ねはそうだろう。あるアーティストの長いキャリアを振り返ってみたら、実はファースト・アルバムでその後に表現されるであろう事柄の片鱗が顔を覗かせていた、といようなことはよくある話。
ファーストっていうのは、そのアーティストのプロフみたいなものだから、そのときにそのアーティストが持っている1から10のすべてを見せようとしている傾向が強い。その結果、とてもヴァラエティ豊かで、かつ初期衝動的な初々しいエネルギーもたっぷりあって迷いがなく、長きに亘って愛される名作になりやすいのではないかと思う。
逆にサードはそこまでのキャリアのある種の集大成。
サードでその世界観を確固としたものにして大物になった人やバンドは多いし、逆にサードがしょぼいアーティストはその後消えていってしまう。

そんなファースト・サードに比べて、セカンド・アルバムはなんていうんだろうか…やはり地味だ。
そのアーティストの長いキャリアの中では、ある意味無視しても構わない存在。
曲そのものも小粒なものが多い気がする。まぁ、アマチュア時代の代表作やこれっていう勝負曲はすでにファーストに収録しているだろうから、それもやむをえないだろう。
しかし、だからこそというか、そのアーティストの本質的なものがとてもむき出しになっているような気がするのだ。
そのアーティストをそのアーティストたらんとせしめているとても本質的なもの。いろんな要素を剥ぎ取っていったあとに最後に残るもの。
セカンド・アルバムにはそういうものがたくさん含まれていて、だから奥行きは実はとても深いし、飽きないし、古びない。むしろ、時を経て熟成度がどんどん増していくのはこちらではないだろうか、そんな風に思ったりする。


…などと一生懸命セカンド・アルバムを擁護しようとしている自分を見て、ふと思った。
セカンド・アルバムを偏愛してしまう本当の理由は、僕が次男だからかもしれない(笑)。
次男、しかも、男3人兄弟の真ん中。少年時代、それはそれは大変な毎日だった。
兄貴とケンカしては「弟のクセに」と言われ、弟とケンカすれば「お兄ちゃんのクセに」と言われ、服もおもちゃも学校の教材も、僕は兄貴のお古で弟は新品。わがままな兄と気ままな弟の間でどれだけの悲しみと苦労があったことか(嘆)。
兄貴と弟の間でうろうろしながら「ついでに育てられた」的な感じがずっとしていて、そのことは昔は両親は否定していたが、最近は親も歳をとって「まぁ、確かに手はかからんかった。」と認めている(笑)。
でも、そのことが意外とよかったのかもしれない。おかげで親から多くを干渉されず自由に育ってきた。
最初に挙げたセカンド・アルバムたちから感じるのもそんな“自由さ”なのだ。2枚目は型にはめずに自由にありのままでやりたいことをやってみました、みたいな感じの形式ばらない自由さ。

確かに不朽の名作ではない。そのアーティストを代表する一枚ではない。
でも、だからこその存在価値。
いずれにしても、二番目をあなどってはいけませんぜ。




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コメント

[C247] Re:

リュウさん、こんばんは。
リュウさんもやっぱり好きですか、二枚目。
ほかにもいろいろ思い出してきました。まりさんお薦めの「ツェッペリンⅡ」はもちろん、リトル・フィートの「セイリン・シューズ」、トム・ウェイツの「土曜日の夜」、ロッド・スチュワートの「ガソリン・アレイ」、ポリスの「白いレガッタ」、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「ベイエリアの風」、ルースターズの「ア・ゴー・ゴー」にレッド・ウォリアーズの「カジノ・ドライヴ」・・・。
ナンバー1ではないけど、捨てがたい味があります。本質、出てますよね!

[C246] Re:

LA MOSCAさん、こんばんは。
「ラジオ・エチオピア」、思い浮かびはしていたのですがパンク/ニューウェーヴばっかりになっちゃうので。。。あのアルバムは、パティの数少ないアルバムの中でもひときわ異質な量感がありますよね。多分、あの時期にしかできなかったような。
>いかにもgoldenblueさんらしい記事
ってのは、うーん、自分ではよくわかりませんが、ちょっと嬉しいですね。。。

[C245] Re:

mono-monoさん、こんばんは。
おぉっ!mono-monoさんも男三人の真ん中なんですか!父君の理解があったとは、羨ましい限りです。わかる気がします、もし自分の子どもも男三人兄弟だったとしたら、やっぱり真ん中だけ特別扱いしそうな気がしますもん。
セカンド・アルバム、やはりいろんな人にとって少し特別な位置にあるようで。他にもいろんな人の「セカンドアルバム」を聴いてみたくなってきました。

[C244]

今晩は!

よぉーくわかります!
2枚目買い

2枚目好きなんですよ~。
Liveも好みですが、
Bandの本質は
2枚目とLiveに出ます。
このどちらかが気に入らないと、
無理です、自分♪

[C243] 「ラジオ・エチオピア」も画像入れて欲しかった・・・

ジャケ画像見てるだけでため息出ちゃいます(笑)
この中だと、ビートルズ、ストーンズ、フィールグッズ、TV、クラッシュあたりは俺も同感です。
言いたいことはよーく判ります(笑)
ブルーハーツは「チェインギャング」入ってるしね。
しかし、いかにもgoldenblueさんらしい記事だな(笑)

[C242]

ドモッ!
「男三人の真ん中」仲間のmono-monoです(笑)

セカンド・アルバムの考察、とても興味深く読ませていただきました。
「いろんな要素を剥ぎ取っていったあとに最後に残るもの」
1stで出し尽くした跡に、なんとか絞り出した2nd、なるほどです。
この中だと、クラッシュの2枚目が私には印象深いですが、今、手元に無いので欲しくなりました。
そして私の好きなセカンド・アルバムってあるかな?と考えたら、BEACH BOYS、WILCO、小沢健二にFLIPPER'S GUITAR、はぴいえんどなど結構ありました。
あらためて、なるほど!でした。

なお、私の場合は、男5人兄弟の3男の父に「真ん中同士よく似てる」と可愛がられて育ったので、同じ次男でもちょっと違うかもしれません、フフフ(笑)

[C241] Re:

ezeeさん、こんにちは。
二枚目は、聴けば聴くほど味がでるものが多いですよね。そして、二番手の中継ぎ投手みたいに連投がきく(笑)。
ほかにもRCの「楽しいゆうべ」やパティ・スミスの「ラジオ・エチオピア」、二作目ではないけど第二弾、弟分という意味では大瀧詠一「イーチタイム」、泉谷の「都会のランナー」なんかもその類かと。
  • 2010-12-02 10:02
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C240] Re:

非双子さん、はじめまして。あふりかついんさん、とお読みするのでしたっけ。
非双子さんも「男三人の真ん中」なんですね!もう、それだけでいろんなことで気が合いそうな気がします(笑)。あの境遇に育ったものしかわからない諸々、分かち合いたいですねぇ!少子化の今や絶滅危惧種と言われていますが。
音楽の好みも近いとのこと、真ん中育ちの性で何かに一辺倒になることができず、あちこちに手広くなってしまいました(笑)。
今後ともよろしくお願いします。
  • 2010-12-02 09:47
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C239] Re:

まりさん、こんにちは。
〉二男はバランスとれている人が多い
そうなんですよねぇ、好むと好まざるに限らず、バランスとろうとしてしまう傾向が確かにあります。これはもう仕方ないのでしょうね(笑)。
まぁ地味に長く愛されたいとものです。
  • 2010-12-02 09:29
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C238]

こんばんわ
ホンマに2番目。エエもん多いっすね。初々しい感覚と、こなれた感覚が同居した絶妙なバランスが独特な魅力ですね。
そういや、アナーキーやサザンも2作目が一番好きだったりします!

[C237]

はじめまして
音楽の趣向が似ていますので以前より読ませていただいてます。

ファーストにはインパクトの有る曲、セカンドは地味だけど、そのアーティストの本質に近い作品。
文学での「○○賞受賞作家、書き下ろし新作!」みたいなもので真の才能がうかがわれる重要なポジションですよね。

>二番目をあなどってはいけませんぜ。
「男3人兄弟の真ん中」の私も同感です(涙)次男万歳!
うちの子は、男・女・男なんで真ん中はお下がりがありません(笑
  • 2010-12-01 20:31
  • 非双子
  • URL
  • 編集

[C236]

なるほど  そんな見方があったのね。
たしかに2番煎じだの 二号さんだの 2番はいい意味で使われてない。

私はツェッペリンの『Ⅱ』が愛聴盤だし ニール・ヤングもこのアルバムは大好き♪

goldenblueさんは二男だったのね。
二男はバランスがとれてる人が多いんじゃないかしら。
地味ながら長く愛されるのが2枚目の特徴かもしれません。

  • 2010-12-01 20:25
  • まり
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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