チリの鉱山落盤事故の被災者33名が69日ぶりに救出される。 朝のニュースの生中継についつい夢中になってしまい思わず遅刻しそうになった。 想像以上に元気な姿でカプセルから出て、家族と抱き合い喜びを分かち合う姿を見ているだけで、なんかじーんとして泣きそうになってしまった。 ずいぶん久しぶりに“人間ってすごいんだな。”って思った。 69日間。33人もの人間が狭くて暗い、地下700mの誰の手も届かない場所に閉じ込められる。 その絶望感は、半端じゃないと思う。死んだほうがマシだと思う人間、自らに起きた不運を嘆き苛立ちに負けて暴れ出す人間、わずかの食糧と水を我先に奪い合う人間、絶望の中のパニック…殺し合いが起きたっておかしくない環境だったと思う。 それを救ったのは“希望=エスペランサ=”だった。 希望があるということが、こんなにも人間を勇気づけるんだ、ということ。 当事者にとってはそれこそ二度と思い出したくないような辛い体験だったに違いないけれど、人間ってほんとうに、すごいんだな、ということを世界中の人々が実感したのではないか、と思う。 見渡せば絶望的になってしまうような暗いニュースばかりが続く今の世の中。 だけど、あきらめちゃいけない。希望さえ持つことが出来れば人間にはとてつもない奇跡を起こす力があるんだということを世界中が感じた一日。 あきらめそうになったとき、この一日の美しい光景を思い出すことが出来れば大丈夫なんじゃないか、と思わせてくれるような。 人類には、希望を信じることのできる叡智がある。 ひょっしたら21世紀を照らす灯りになってくれるのかもしれない、とても美しい一日。 U2の“Beautifil Day ”を。 All That You Can't Leave Behind / U2
It's a beautiful day
Don't let it get away
It's a beautiful day
Don't let it get away
Touch me, take me to that other place
Teach me, I know I'm not a hopeless case
とても美しい一日
それを逃してはいけない
さぁ、僕を次の高みへ連れて行って
思い出させてほしい
絶望している場合じゃないんだってこと
知っていたはずさ
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そう、「ZOOLOPA」や「POP」にはちょっと困ってしまったから、これはちょっと“おっ!”と思いました。前2作のせいで聴くのがずいぶん遅くなってしまったのですが(笑)。
チリのニュースは、今日もいろいろニュース番組で取り上げられていましたが、やっぱり素直に感動すべきすごい事だと思うのです。
U2もそうかもね。ついうさんくささが先になってなんとなく敬遠してしまうけれど、素直に聴いてみればやはりとてもかっこいい。凡人にはとても作れない素晴らしい音楽だ、と。