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♪あかんたれ

タイガースがあっさり連敗して、中日ドラゴンズ優勝決定。タイガースの5年ぶりの優勝の夢は、139試合目にして消えた。
今年こそはと思ったんだけどなぁ。ジャイアンツを追い落としたのにまさかドラゴンズにやられるとは。
9月以降、球児と久保田だけで3つは星を落としている。チームを支えてきた彼らに託して打たれてしまったのだからどうしようもないのだけれど、あの試合を落としていなければなぁ、ということが多すぎたのだ。まぁ肝心のドラゴンズ戦で負け越しているのだからどうしようもないか。
タイガースは球団発足から今年で75年。そのうち80年代後半から90年代を除いては総じてタイガースはいつも強いチームだった。優勝こそ2リーグ制以降5回しかしていないけれど、終盤まで競って惜しくも破れたシーズンはたくさんあった。73年のジャイアンツⅤ9阻止まで残り2試合で1分けとしながらの惨敗、76年の掛布やブリーデンが打ちまくったシーズン、92年の新庄・亀山が大活躍したシーズン、それから2年前の13ゲーム差を逆転されたシーズン。タイガースはいつも終盤までいい戦いをしながら、あともうちょっと、ここが剣が峰の踏ん張りどころ…というところで不甲斐ない戦いをしてしまうチームなのだ。いわゆる大阪弁で言うところの「あかんたれ」。
「あかんたれ」という言葉は、意味としては駄目な人・意気地のない人を指す罵りの言葉だが、ただ罵倒する言葉ではない。「あかんけど、しゃあない奴っちゃなぁ…」というどこか憎めない人、愛すべき人、というニュアンスがあって、罵倒しつつもその人の駄目さまで含めて人間らしさ、愛嬌として認め、愛してしまうような包容力を持った言葉だ。
思い起こせば85年の優勝当時、年上の人たちが「惜しかったのはいくつもあったんや。でも気がついたらもう21年も経ってしもうてた。」なんてことを言っていた。星野監督の時に18年ぶりに優勝した時も「気がついたらもう18年も経っていた。」って思った。ひょっとしたらこうやって「惜しかったなぁ、もうちょっとやったのになぁ。あかんたれやなぁ。」なんてことを何度か繰り返しながら結局次の優勝までまた20年近い歳月が必要なのだろうか。
まぁいいや。タイガースがジャイアンツみたいな常勝チームになってしまってはつまらない。タイガース・ファンは、弱くなってしまったとたんに応援するのをやめるジャイアンツ・ファンとは違うのだ。あかんたれだからこそ憎めない。悔しさも歯痒さもあればこそ、勝った時の喜びもまたひとしお、なのだよ。負け惜しみに聞えるとは思うけれど(笑)。


同じ頃に今の部署にやってきたKが、わずか一年で異動することになった。
Kには確かにこの部署での仕事に対するセンスも能力も不足していた。そんなことは最初の3ヶ月でわかっていたことだしそれを補うためのものすごい努力をし続けてきた、とも思わない。だからある意味自業自得だとも思う。よくへまもやらかしてその度いじられていたけれど、それは憎めない奴だからこそだった。みんな「あかんたれ」なKのことが大好きだったと思う。寂しくなるな。


さて、音楽の話も。
ミュージシャンで「あかんたれ」といえばブルースマン、というイメージがある。ほとんどのブルースマンは「あかんたれ」だと思うのだけれど、そんな中でも一番「あかんたれ」度が高いのがこの人、ジミー・リード。

Bossman: the Best & Rarest of Jimmy Reed
Bossman: the Best & Rarest of Jimmy Reed / Jimmy Reed



ライヴでは曲の構成を忘れることなどしょっちゅうで、アポロシアターで行われたライヴでは昼間にもかかわらず居眠りをしてステージから下ろされたとか、レコーディングでも酔っぱらって歌詞を忘れてしまうから、録音中に奥さんのママ・メアリーが歌詞を耳うちしていたとか。レコード会社のスタッフも、毎度毎度へべれけでレコーディングがうまくすすまないので、レコーディングの前の日にジミーをわざと泥酔させて粗相をしでかさせ、警察に一泊してもらってシラフにさせてからスタジオに連れて行ったという。
そんなあかんたれなエピソードがいっぱいのジミー・リード。
ジミーのブルースは、そんなキャラもにじみ出てどこかゆるい。ほんわかして和んでしまう。
そういう意味ではブルースにもっと激しさや切迫感やカッコよさを求める人ならば肩透かしを食らってしまうかもしれないくらい、すっとぼけて飄々とした佇まいがジミーの持ち味。
あかんたれだけど憎めない奴。
きっと、誰もジミーのブルースを嫌いにはなれないはずだ。


Jimmy Reed / Honest I Do
Jimmy Reed / Ain't That Lovin' You
Jimmy Reed / Shame,Shame,Shame




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コメント

[C170] Re:

まりさん、こんばんは。
タイガース、最終戦負けちゃいましたねぇ。ブラゼルのホームラン王、平野・マートンの首位打者もほぼ難しくなったし、なんだか悔しいなぁ。
ジャイアンツが最終戦に負ければ2位の可能性があるとはいえ、肝心なところでやっはりふがいない・・・あかんたれです。この分じゃ生きているうちにタイガースの優勝が見られるのはあと2回くらい?クライマックス・シリーズもあまり期待できそうにないかも。・・・といいつつ、やっぱり勝ってほしいんですねどね。

[C169] Re:

リュウさん、こんばんは。
そうですね、心配させつつも結果的には周りを和ませ、幸せにしてしまう。確かに、ちょっとうらやましい気もしてきました(笑)。あかんたれもひとつの才能なのかもしれませんね!

[C168] Re:

Okadaさん、こんばんは。
「あかんたれ」、うちも母親が見てましたねぇ。♪あかんたれ~あかんたれ~、っていう主題歌のコーラスがやたら耳に残っています。ドラマ自体の記憶はないけど。
ジミー・リードは和みますね。身を委ねてしまうというか、リラックスします。あの味わいは他にいてそうでいてないんですよね。

[C167] 「あかんたれ」やけど期待もしてる

ウチも「あかんたれ」母親が見てましたよ。
志垣太郎が、ひたすら耐え忍ぶジメ~っとしたドラマしたね。
阪神ファンもふがいない戦いにじ~っと耐え忍ぶしか
ないですよね。

クライマックス・シリーズを、どんだけ巻き返すか楽しみにしてます(^^)
 
  • 2010-10-07 15:59
  • まり
  • URL
  • 編集

[C166]

あかんたれな奴いますよね!

しかも本人は至って楽しそうな人が多い。

多分一生そうなんですよね。

羨ましく思います。

ジミー爺さんの逸話、聴いたことあります。

やってる音楽もユルイですもんね!(笑)

許せます!

[C165]

昔、『あかんたれ』というドラマがあったのをご存知でしょうか?ぼくがまだ小学1年生くらいの時に放送されていたいたのですが、母親がよく観ていたのを思い出しました。丁度その時、母はぼくのことを“あかんたれ”だと言っていました。幼心ながらあまり良い気がしなかったです。そのドラマはちゃんと観た事がないですが、なぜか主題歌だけは覚えています。
ジミー・リードは似た様な曲調が多くて、最初は“ふーん、こんなもんか”と思いながら聴いていたのですが、だんだん病み付きになってしまいました。不思議な魅力があるブルースマンですよね。ぼくもジミーのような愛すべき“あかんたれ”になりたいものです。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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