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♪「幸せになりすぎないことだ。 そして、悲しみすぎないことだ。」

春分の日も過ぎたというのに一向にあたたかくなる気配がない。
今日こそはもうコートは要らないんじゃないか、そんなことをほんの少し期待して扉を開けたら、夕べと変わらないチーンと冷えた空気。そんな毎日。
こんな季節は、淡々とやり過ごしておくに限る。
僕の周りで、いろんな風が舞っている。
いろんな人のいろいろな思い、夢や希望や、自己嫌悪や自己弁護、ぼやきやため息や苛立ちや、思惑や企みや、やさしさや寂しさや悩みや開き直りや、その他諸々諸々の風が高いところで低いところで、うなりをあげたりさやさやそわそわしたりしながら舞っているけれど、とりあえずは淡々とやり過ごしておくことにする。


テレビジョンの『マーキー・ムーン』。
昔、初めて聴いたときには、その色白で細身のメンバーのルックスとも相まって、ずいぶんとトンガっていて、神経症的なピリピリした音楽だと思っていたけれど、今聴くと、こんなにも美しく、そして優しい音だったのか、と驚いてしまう。
ぐずぐずと鼻水をすすりながら、日当たりの悪い穴倉に閉じこもって明るい春の日を待つのにはちょうどいい音楽だ。


I spoke to a man
Down at the tracks.
I asked him
How he don't go mad.
He said "look here junior, don't you be so happy.
And for heaven's sake, don't you be so sad."

 尋ねてみたんだ
 通りすがりの男に
 「どうして気が狂わずにいわれるのか?」と。
 奴はこう言った。
 「幸せになりすぎないことだ。
 そして、悲しみすぎないことだ。」

     (Television - Marquee Moon)

マーキー・ムーン<SHM-CD>
Marquee Moon / Television


3月の夕方は、日が暮れたあとの西の空に金星が光る。
今日もまぁまぁの一日だった。
それがなによりだ、とでもいうように、優しく光る。
まぁまぁの一日、それが何よりだ。
遅かれ早かれ春は訪れて、そしてまた去ってゆくのだし。



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コメント

[C1121]

konomiさん、毎度です。
ヴェルレーヌの名前をそのままもらっちゃうような若気の至りが今となってはかわいらしい感じもします。日本なら中也とか朔太郎とか名乗っているような感じ?
歌もかっこいいですが、この人のギターはほんと美しいですね。リズムとか何気にソウルフルなものもあって、奥の深さを再発見しています。

  • 2012-03-23 00:17
  • goldenblue
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[C1120]

LA MOSCAさん、毎度です。
これはねぇ、僕は昔はそんなに好きでもなかったのですが、年とってからどんどん好きになりました。
かっこいい、スリリング、そして美しい。絶望的なようで実はけっこう明るさ感じるのですよねー。爽やかとかすがすがしさとかとはほど遠いんだけど、そもそもそういうものとは縁が薄いから(笑)。
歌詞は確かによくわからないのですが、ここの部分はいいですね。これを絶望的と捉えない程度には大人になったのだろうと思います。

  • 2012-03-23 00:12
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C1119]

リュウさん、毎度です。そしてまさかの愛の告白!、ありがたく受け取ります(笑)。
そろそろ春モード全開といきたいところですが、体調含めなかなかパッとしませんねー。年度終わりやれやれの暇もなく新年度スタートダッシュですから・・・。
まぁ、ぼちぼちやりますわー。
  • 2012-03-23 00:02
  • goldenblue
  • URL
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[C1118]

トムヴァーラインって名前が好きです。
ヴェルレーヌですよね?由来は。
テレビジョンってバンド名もカッコ良いし。

ソロアルバムの中に、名前忘れたけど大好きな曲があります。
歌モノで。いつか思い出したらブログで書きます。

早く暖かくなってくれないかな。
いい加減飽きてきました、この寒さ。
  • 2012-03-22 23:05
  • めれんげkonomi
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[C1117]

コレ出ちゃったら黙ってられないなぁ(笑)
滅茶苦茶好きです、マーキームーン。
歌詞はねぇ、訳詩のニュアンスも難しいところなんでピンと来る時、来ない時あるんですが
このピックアップされた箇所はいいですね~、とても。
うん、あまり力まずにまぁまぁで行くのがいいのかもね、特に今は。
そこに喜びや幸せを感じるというか。
そんな気がします、俺も。

[C1116]

3月は気忙しい季節ですね・・職場もプライベートも・・。そう、気苦労が・・多い年頃ですね(笑)
春まであと僅か、気分だけでも上げて行きたいので、自分は暴走スイッチ入れました(笑)

そして、金星・・自分も眺めてます・・。
う~ん、goldenblueさんがなんだか愛おしく見えてきました(笑)
→ジョークです!
  • 2012-03-22 07:19
  • リュウ
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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