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♪もくもくと入道雲が湧き立っている真夏の空にディジー・ガレスピー

At Newport
At Newport / Dizzy Gillespie


毎日暑い日が続く。
今日も最高気温は35℃。もくもくと入道雲が湧き立っている8月の空。

近所の中古CD屋をぶらぶらしていてなんとなく目にとまって買ってしまった、ディジー・ガレスピーの"At Newport"がここ数日のヘヴィ・ローテーション。ロード・アイランド州ニューポートで開かれる有名なジャズ・フェスティバルのライヴ盤、録音は1957年7月6日。
このアルバム、とにかく楽しい。
腕利きのミュージシャン達が、フィールドを駆け回るサッカー選手のように右に左に、後に前に、自由自在に動き回っている。献身的な演奏で全体を支えるプレイに徹するかと思えば、さっと前に飛び出して華麗なプレイを披露する、そしてここぞというときには全員でガッと前に出る、そんなバンド全体のスポンティニアスな躍動感が満ちあふれていて、スリリングなゲームを見ているようにワクワクドキドキする。
それから、なんというんだろうか、演奏そのものがとても広い。演奏の空が高いのだ。
演奏の向こう側に、照りつける太陽と、真っ青な空と、入道雲が見える。
夏の日の空みたいに、もくもくと入道雲が湧き上がり、夕立が降ったかと思えばまたギラギラと照りつける。


ジャズという音楽そのものは好きだけれど、実はあまり詳しくはない。
よくある「名盤入門」なんてものもチェックしては順番に聴いていったのだけれど、うぉーっつすっげぇ!とゾクゾクするようなものもあれば、どうもいまひとつピンと来ないものもありで、どうやら世間一般的に「ジャズの名盤」と評価されているものと自分が気に入るものは少し開きがあるようだ、ということがわかってからはあまり追求せずに何となく気持ち良さげなものだけを選んで聴いている。
どうも、そもそも"ジャズの世界"は、「ジャズ入門」だの「初心者はコレを聴け」だの「あのアルバムを聴かずしてジャズを語るな」だのとやたらとウンチクが多いのが気に入らないのだ。難しい顔で眉間にしわ寄せながら聴くのが正しいジャズ道、みたいな。その結果、どいつもこいつも小難しい顔で小理屈並べて、より複雑で難解なものばかりを崇め奉り、ジャズという音楽をを地下のラウンジに閉じ込めてしまおうとするのだ。
それはそれで批判するつもりもないけれど、少なくとも僕が好きなジャズはそういうジャズじゃない。
やっぱり高い空が広がっている音楽の方が、心が伸びやかになっていいものだ、と思う。
ベランダに干した心がジリジリと照りつける日差しに焼かれ、パタパタと風になびいているのを眺めている、そんな暑い真夏の日曜日。



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コメント

[C75] Re:

まりさん、こんばんは。
文中にも書きましたが、僕はジャズはあまり詳しくないです。いわゆるジャズ・ファンがいう「これを聴かなきゃ」みたいなものはたくさん抜け落ちてます。ロック好き・ブラックミュージック好きの延長上で好きなジャズもある、という感じ。
聴きにくいものは無理して聴かなくていい、と思ってます。

[C73]

ジャズはめったに聴きませんがチック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」が夏っぽくて、好きですね。
あとマイルスの「スケッチ・オブ・ザ・スペイン」もええ感じ。

聴きやすいジャズもさがせばあるんでしょうね。
  • 2010-08-04 19:39
  • まり
  • URL
  • 編集

[C71]

リュウさんも復活ですね!体調は大丈夫ですか?
この盤は、僕の中ではジャズというより"グレイト・ブラック・ミュージック"なのです。②のScoolDaysって曲なんてちょっとR&Rっぽかったり、ディジー自身のラップが入ったり。頭でっかちのスタイルなぞっただけのジャズとはちょっと違う感じ。何よりビールがおいしいです。

[C70] Re:

波野井先生、復活待ってました!
人に「そろそろロッケンローでもぶっぱなしませんか」なんて煽っておきながらジャズの記事書いてる私ですが(笑)、いやぁ、基本はやっぱりロッケンロー、ですよ!ジャズなんて、わからないと思ううちは聴く必要ないっす!断言!(笑)。

[C69] 今晩は♪

JAZZは、本とか読んで聴いてみたりしますが、
どちらかというと、ジャケで選んだほうがしっくり来ます。聴き込みが足りないからかも知れま線が・・・汗

それにJazzに手を拡げる余裕が・・・苦笑

[C68] ご心配をおかけしました

長いこと、すみませんでした。
ようやく復活出来そうです(^^;)。
golden blueさんのコメントのお陰です!!
ジャズは私はド素人でよくわからないのですが、ボチボチ聴いてみようと思います。
ロン・カーターのベースが好きです(^^)。

でも、しばらくはロッケンローで行きたいと思います(笑)。
  • 2010-08-01 16:46
  • 波野井露楠
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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