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Stevie Ray Vaughan VS ZZ Top

golden(以下g):「アメリカのルーツ・ミュージックに根ざした音楽っていうと、やっぱりブルースだよね。」

blue(以下b):「80年代のブルース・ロックといえば一も二もなくスティーヴィー・レイ・ヴォーンやな。」
g:「当時、キラキラした音やチャラチャラした音が主流を占める中で、埃っぽくて泥臭いのをドカーンと演ってくれました。」
b:「レンタル・レコード店でバイトしてた時にな、例の軽薄野郎がな、単調なビートのディスコナンバーをガンガンかけるわけよ(※ユーリズミックスの回参照)。」
g:「いわゆるユーロビートと呼ばれたあれね、うんざりしたよね。」
b:「ああいうのばっかり聴かされると、反動なんやろな、古くさくてギターがデカい音を大音量で浴びたくなる。」
g:「で、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの出番、と。」
g:「ユーロビートとか散々聴かされたあとにこれかけたら気持ちよかったよなぁ。」

Stevie Ray Vaughan / Soul To Soul (1985)

b:「ギターの音が泥臭さくてええねんなぁ。」
g:「ウギャギャギャギャーン、ギュオーン、って感じ。」
b:「アルバート・キングとかバディ・ガイとかああいうスクイーズ系のブルース・ギタリストはそんなに好みではないねんけど、レイ・ヴォーンが出てきたときは拍手喝采っていう感じやったな。」
g:「80年代、ブルースなんて誰も演ってなかったもんね。」
b:「リズム隊も締まっててかっこええのよ。」

g:「あの当時、スーパーギタリストといえば、エディ・ヴァン・ヘイレンとかイングウェイ・マルムスティーンとか、ヘヴィメタル系の速弾きギタリストばっかりだったから、ブルース系に留まらずロック方面にもめちゃくちゃインパクトがあった。」
b:「ただ速く弾けばええってもんやないねんで、と。」
g:「すごい太い弦を張ってたらしいね。」
b:「技術的なことはようわからんねんけど、太い弦であれだけのフレーズを弾くんはかなり凄いことやったんやろな。クラプトンも絶句したとか、B.B・キングが“肌の色は違ってもあいつは俺の息子や”と言ったとか、そういう伝説だらけやけど。」

b:「レイ・ヴォーンが最初に話題になったのって、ボウイの“Let's Dance”に参加したときやったっけ。」
g:「モダンなダンス・オリエンテッドな曲の中に突如ぶっこまれるブルース・ギター。」
b:「あれは確かにかっこよかったな。」
g:「モダンなサウンドの中にブルースをぶっこんだといえばZZトップだね。」
b:「83年の『Eliminater』、85年の『Afterburner』。インパクトあったなぁ。」

g:「80年代的リズムと埃っぽいブルースの異種格闘技戦的融合。」
b:「なんかぶっ飛んでてこりゃ凄いなぁーって思うたわ。」
g:「テンガロンハットと長いヒゲのルックスもインパクトあった。」
b:「いかにもアメリカン・ロックっぽいワイルドさ、豪快さやったな。」

ZZ Top / Afterburnar (1985)

g:「大学のツレでヴァン・ヘイレンとヒューイ・ルイスが大好きな奴がいて、そいつに誘われてライヴ行ったわ。」
b:「まだ出来て間もなかった頃の大阪城ホールな。」
g:「ライヴ、すごかったよね。全曲同じ曲かと思うくらいぶっ飛ばしまくりだった。」
b:「けっこうトシ食ったオッサンたちやと勝手に思っててんけど、ビリー・ギボンズもダスティ・ヒルもフランク・ベアードも、あの当時まだ30代後半くらいやったんやな。」

b:「80年代中期のシンセサイザーの発達は凄いもんがあったな。」
g:「ベテランのバンドもこぞってああいう音色を取り入れて。」
b:「ジューダスプリーストとかモーターヘッドまで取り入れてたからな、大ゴケしてたけど。」
g:「70年代から演り続けてきたバンドにとって、80年代のニューウェイヴ的な動きっていうのはやっぱり脅威だったんだろうね。」
b:「あの時期な、昭和からずっとやってる〇〇商店街とかも、ウェンディ栄だのメルカード丸山だのシャレたっぽい名前に改名したりしてたけどダサダサなだけやったからな。」
g:「取り込めばいいっていうもんじゃない。」
b:「けっきょくはスティーヴィー・レイ・ヴォーンみたいに時代遅れっぽくても本物を追求した奴の方が残る。ZZトップみたいに新しい音を取り入れて成功したのなんか一握りやもんな。」
g:「80年代的シーケンサーサウンドやパシャパシャしたドラムのサウンドは、このあと1~2年であっという間に駆逐されることになったもんね。」
b:「オールドスタイルを貫いたスティーヴィー・レイ・ヴォーンとモダンサウンドを導入したZZトップ。どっちも好きやけど。」
g:「レイ・ヴォーンもZZトップも、ブルースの本質からはブレてなかったからね。」
b:「音のアレンジやデコレーションがどうであれ、最後に響いてくるのはそういうところやからな。」
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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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