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Van Halen VS Twisted Sister

golden(以下g):「前回のハードロック/ヘヴィメタルの話の続きなんだけど。」
blue(以下b):「まだ続くんか。」
g:「兄の棚から失敬してはひととおり有名なバンドは聴いてみたんだけどね。」
b:「ブラック・サバスからアクセプトまで、クワイエット・ライオットからヨーロッパまで(笑)」
g:「結局一番気に入ったのはヴァン・ヘイレンだったような。」
b:「めちゃくちゃ売れてたな、『1984』。」

Van Halen / 1984(1984)

g:「ヴァン・ヘイレンってさ、エディーが超絶テクニックのギタリストだったからハードロック/ヘヴィメタルにカテゴライズされてるけど、例えばジューダス・プリーストやアイアン・メイデンみたいなゴリゴリのメタル・ゴッドとは全然立ち位置が違ったよね。」
b:「本人たちは“Big Rock”を自称したりもしてたからな。広まらんかったけど。」
g:「『1984』にしても、オープニングからシンセだし、大ヒットした“Jump”もハードロックというよりはポップロックだし。」
b:「その一方で“Panama”みたいなバリバリのギター・ロックを演ってたり、その振り幅の広さが魅力でもあった。」
g:「あと、ヘヴィメタルバンドがなぜか演りたがる、臭いパワー・バラードをデイヴ・リー・ロス期のヴァン・ヘイレンは一切演らないんだよね。」

g:「ヴァン・ヘイレンは、もっと健康的でスポーティーっていうか、アメリカらしい開放感や明るさがわかりやすくて、すんなり受け入れられた気がするんだよね。」
b:「ま、明るすぎるのもどうかとは思うけど、有無を言わさず巻き込まれてしまうようなパワフルさエネルギッシュさがあったな。」
g:「デイヴ・リー・ロスが抜けてサミー・ヘイガーになってからはバカっぽい底抜けのテンションがなくなって普通のロック・バンドになっちゃったけど、僕はデイヴ時代の底抜の明るさが好きだったかな。」
b:「そうやねん。サミー時代もあれはあれでまとまってるけど、やっぱりデイヴの破天荒さがヴァン・ヘイレンの魅力やったかな、って思うわ。」
g:「バカっぽい底抜けのテンションっていう意味では、トゥイステッド・シスターだけは大好きだったかな。」
b:「確かに、バカテンション(笑)」
Twisted Sister / Stay Hungry(1984)
b:「ジャケットからしてエグい。」
g:「インパクトだけを狙ったケバい衣装とメイク。」
b:「こういうぶっ飛んだスタイルそのものが、バカを承知でやってますっていう開き直りがあって好きやけどな。」
g:「トゥイステッド・シスターはまさに、バカを自覚してバカをやってるっぽいよね。」
b:「一番カッコ悪いのは、自分のバカさに自覚なくカッコつけてる奴。逆に、自分のバカさを自覚した上で振り切ったバカができる奴って実はクレバーでカッコええ。」
g:「そういうところ、“様式美”だのなんだの言って前例踏襲してる感より好感が持てたよね。」

g:「このバンドって、メタルっぽいことも演ってたけど、本質はグラム・ロックの進化系だったのかも知れないね。」
b:「ヒットした“We're Not Gonna Take It”なんて普通のロックンロールやからな。」
g:「俺たちはもう我慢できない/俺たちは正しい/俺たちは闘う/俺たちは自由だ/今に見てろよ、っていう歌詞も王道のロックンロール。」
b:「元々ロックンロールはティーンエイジャーのための音楽で、思春期特有のやり場のない苛立ちなんかをぶっ飛ばすための音楽やからな。チャック・ベリー〜ザ・フー〜セックス・ピストルズと続いた系譜を80年代に蘇らせたのはトゥイステッド・シスターやったんかもとも思ったりするねんけどな。」
g:「それはさすがに買いかぶりすぎ(笑)」
b:「いや、あの“We're Not Gonna Take It”や“I Wanna Rock”のビデオでのわかりやすさは実際かなり影響力あったんちゃうかな。」
g:「親や教師の言うことなんて聞かなくていいんだぜ、っていうティーンエイジャーらしい価値の再提出。」
b:「ロックンロールはティーンエイジャーのもの、っていうのも、古き良きアメリカへの回帰のひとつかもな。」
g:「古き良きアメリカへの回帰はいいんだけど、ただ今回のこの2枚のジャケット、、、今の時代だったらどっちもアウトだね。」
b:「確かに。まぁそれも時代らしさってことで。」
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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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