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The Police VS Genesis

golden(以下g):「前回話題になった文系か理系かってことで言えば当然文系だった自分としてはなかなか理系とは相容れないところがあったんだけど、ポリスって理系の匂いがするバンドだったよね。」
blue(以下b):「ちょっと取っ付きにくいっていうか、スティングが元高校教師っていうエピソードだけでもインテリっぽい感じがしたもんな。」
g:「スチュワート・コープランドの複雑なリズムとか、アンディ・サマーズのシンセサイザーみたいなギターとかも。」
b:「ある種の化学実験みたいなイメージの音やったからな。」
g:「ポリスのアルバムはどれも完成度が高いけど、やっぱり最高傑作は『Synchronicity』だね。」
The Police / Synchronicity (1983)

b:「1曲目から近未来的な世界にぎゅぉーっと引き込まれていく“Synchronicity Ⅰ”がかっこええ。」
g:「ヘヴィーメタルやハードロックみたいなのとも、普通にヒットしていたポップロックとも違う不思議なリズムやハーモニー。」
b:「メロディーもサビとかあるわけじゃなく、かといって摩訶不思議なだけやなくてちゃんとポップやねんな。」
g:「いろんな意味で、今まで聴いたことのないサウンドだった。」
b:「ストレートで疾走感のある“Synchronicity Ⅱ”もかっこよかったし。」
g:「B面は逆に落ち着いた感じだけど、それでもどこか不穏な感じがするよね。」
b:「B面とA面の差がすごいな。A面の“Walkin' In Your Footsteps”とか“Miss Gradenko”とか“Mother”のアヴァンギャルドさはえげつない。最初に聴いたときは??ってなったものの、不思議にまた聴きたくなるような奇妙な感覚になったわ。」

g:「“Mother”は最初聴いたとき怖いぐらいだったというか、なんか心臓がバクバクした。」
b:「こんな音楽、録音するんや、って思ったな。」
g:「ヒステリックっていうかクレイジーっていうかフリーキーっていうか。」
b:「当時はまだ、フリージャズとかオーネット・コールマンとかザ・ポップ・グループとか知らんうぶな少年やったからな。」

b:「“Mother”といえば、ジェネシスにも“Mama”っていう曲があったな。」
g:「あれもかなりクレイジーな感じだったよね。ポリスほどじゃないにしても。」
b:「ジェネシスも理系の匂いがするな。」
g:「ポリスが化学ならジェネシスは地学(笑)」
Genesis / Genesis  (1983)
b:「俺がジェネシス知ったんはこのアルバムやし、その前にフィル・コリンズのヒット曲も知ってたから、ジェネシスがプログレ・バンドっていう先入観なく聴けたんはよかったな。」
g:「どうもプログレ=バカテクひけらかすだけの魂のない商業音楽っていう先入観がすでにあったからね。」
b:「エイジアのせいやけどな(笑)」
g:「エイジア好きの皆様、申し訳ありません。個人の見解です。」

g:「“That's All”なんて普通に渋めのロックだし、あんまりプログレ感ってないよね。」
b:「まぁそもそもプログレはちゃんと聴いてへんからよーわからんねんけどな。」
g:「いや、そりゃロック史を飾るスーパーバンドや名盤がいっぱいあって、聴けばやっぱりすごいって思ったけどね。イエス、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマー。」
b:「あれ、ジェネシスは?」
g:「うーん、実はあんまり印象に残ってない(笑)」
b:「あかんやん(笑)」
g:「元々ジェネシスっていうバンドは、バカテクというよりはシアトリカルっていうか、世界観で勝負するバンドだったみたいよ。」
b:「このアルバムも、そういう演劇的な要素とか、物語っぽい要素はあるけどな。」

g:「ポリスもジェネシスもインテリジェンスを感じさせるイギリスのトリオバンド、という共通点があるね。」
b:「スティングとフィル・コリンズのキャラが際立ってるねんけど、その後のソロとかも聴いてると、バンドの音楽性そのものは、ポリスはアンディ・サマーズ、ジェネシスはトニー・バンクスがキーやったんやろな。」
g:「二人ともイメージ的には大学教授っぽい(笑)」
b:「大学教授っていうか、ちょっとマッド・サイエンティスト的な(笑)、二人ともめっちゃ真面目そうで、笑ってるイメージがないな。」
g:「そういうミュージシャンならではのきっちり作り込んだ音のクオリティーがね、理系っぽいと感じるところだろうね。」
b:「そうかも知れん。」
g:「ちなみにこの両アルバムとも、プロデューサーはヒュー・パジャムなんだよね。」
b:「あー、そうか。なんとなく音の質感が近く感じるんはそのせいか。」
g:「当時の好みとしては、もっと荒々しくてガサツな音が好きだったけど、ポリスもジェネシスも、高校生ながらにこれはすごいっ!って唸らされるような説得力がありました。」
b:「こういうのをかっこいいと認める自分はちょっと高尚やろ、みたいなスノビズムをくすぐる(笑)」
g:「そういう面も確かにあったかも知れないけどね、実際すごい完成度だと思うよ。」
b:「いや、俺もすごいと思うで。それこそエイジアみたいなアホっぽい音より(笑)」
g:「エイジア好きの皆様、重ねて申し訳ありません。あくまで個人の見解です。」
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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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