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We Got Have Peace

2024年、明けましておめでとうございます、とご挨拶する前に起きた能登半島の大地震。
おめでとうございます、と言える状況ではなくなってしまいました。
被災地の方の暮らしが、少しでも早く平穏になることを今は願うしかありません。

大阪でもけっこう長い時間揺れました。東日本大震災のときと同じように、遠くで大きな地震が起きているなという感じの長い周期の揺れでした。
地震が起きたとき、僕は母親をみてもらっている施設にいました。
母の記憶のモヤはより一層深くなり、今日がお正月であることすら正しく理解できていない様子。
「あんたはお父さんに似てきたな。」というセリフももう会うたびに毎回口にするけれど、まだ次男であることはわかっているようなのだけど、同伴した妻の名前はついに出ず、孫である娘の存在については思い出すことすらなかった。
それでも施設では幾人も友達ができたようで、そういう老人同士の会話の中ではそれなりのまともさを保っているようだ。
弟は母の劣化を嘆き、大きな声で「今日は1月1日やってさっきも言ったやろ」とか「今は何年ですか」と尋ねては正しく答えられないと怒ったりするのだけれど、そういうのはもうどうでもいいじゃないかと思う。

老いて呆けることは、悲しいことだろうか。
むしろ清々しいことではないだろうか。
母親はもう現在を生きてはいない。今が令和6年の1月だと知ろうが知るまいが、生き物として日々生命維持をしようとしている。それでいいのではないだろうか。犬や猫が今が令和6年であることなど知らなくても元気に生きているのだから、生き物としては生きてさえいればそれでじゅうぶんなのだ。じゅうぶんというか、むしろ日々日々を生きることですべてOKと言えることはいいことなんじゃないのだろうか。

そういうことを弟に言うと、母親を犬猫と一緒にするな、お前は母への愛情が薄いと怒り出すのは目に見えているのでやめておいた。
たぶんそうなんだろう。僕は薄情で弟の方が母への愛に溢れている。なんとか自分の思う母親像を取り戻そうと躍起になっている弟は、その愛は母親のためというよりは自分のためであることには気づいてはいないか気づいても認めたくはないのだろうけれど。


正月から明るい話題じゃなくて申し訳ないですね。
まぁ、どんなときだっていいこともあれば悪いこともある。
ゆうべの羽田空港の飛行機事故も嘆かわしい事故だけど、旅客機の乗客が全員無事だったというのは不幸中の幸いだった。能登半島の地震も、大飯敦賀志賀柏崎と並ぶ原子力発電所したトラブルがなかっただけでもましなんだろう。
幸先のよい一年の始まりではないけれど、せめてもの平和を願ってカーティス・メイフィールドのこの曲を。


We got to have peace
We got to have peace
Let the world know

Peace, peace, peace
We got to have peace

People hear us
Through our voice the world knows
There's no choice



今年もだらだらとテキトーなことを書くと思います。
どうぞよろしくお願い致します。





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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