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18年ぶり

9月に入って負けなしの11連勝で、あれよあれよという間にマジックを減らし、ついに。



いやぁ、まさかこんなに早い時期に優勝が決まるとは思ってなかった。
心の準備ができていなかった。



江夏と田淵がいた時代の小学生の頃から普通にタイガースを応援してるけど、初めて優勝を経験したのは1985年。大学1回生のときだった。
正直、バイトばっかりしててほとんど試合は観ていなかったんだけど、バース・掛布・岡田のクリーンアップがばんばん打ってたこと、真弓や平田や佐野や木戸といった生え抜き選手や、弘田や長崎といったベテランと吉竹や北村といった若手が、脇役ながらいい活躍をしていたのが記憶に残っている。山本和行がシーズン終盤に故障して中西がめちゃくちゃフル回転したんだったっけ。あとは左のワンポイントでいつも抑えてくれた福間が渋いなぁ、って思ってた。

その次の優勝は2003年。
92年の新庄・亀山フィーバーやその後の暗黒時代を経て18年ぶりの優勝だった。
闘将星野監督の元、FAで来た金本と片岡を軸に、今岡・赤星・桧山・矢野・藤本にジョージ・アリアス。投手陣は井川・伊良部・下柳・藪に安藤・吉野・久保田・ウィリアムス。
僕は36才で、今の職場の配送現場で責任者をやっていた。O君という大の阪神ファンの職員がいて、よくタイガース談義をしたものだった。

2年後の2005年には岡田監督の元で優勝、そこから先は暗黒時代ほどではないにしろもどかしいシーズンが続いた。
最後まで三つ巴だった2010年や、盆明けまで首位にいながら失速した2015年はすごく惜しかったし、本当は一昨年もセ・リーグ5球団に勝ち越して一番勝利数も多かったんだけど優勝とはならなかったし。

そして今、56才。
18年ぶりの優勝を味わうことができた。
18年の間にはいろいろありました。
前回優勝時に3才だった娘はもう21才で、父は亡くなり母は呆けた。
職場ではいつの間にか大ベテランになってしまった。

いやー、今日のゲーム。
相手投手・赤星がいいピッチングで均衡が続く中、近本が出て、森下がつないで、大山のきっちりとした犠牲フライで先制。さらにその後の佐藤輝のホームランには鳥肌がたったねー。
投手陣は先発・才木が踏ん張って試合を作り、まぁ岩貞はアレだったけどもそのあと石井、島本が抑えきった。丸を三振に切ってとった島本はかっこよかったよなぁー。
さすがの岩崎も今日はヒヤッとさせたけど、中野の好守が救った。
それぞれがそれぞれの役割を理解して全うする。
優勝を決める大一番の試合でもいつもどおりにいつもの働き方ができるというのはやはり普段からの積み重ねによるものだろう。
練習と、日々の試合での経験の積み重ね。監督のチーム方針を理解して地道に実践しながら、一喜一憂せずに長いシーズンを見据えた戦い方。

正直、スワローズが勝手にコケてくれたし、ドラゴンズとカープは過渡期、ジャイアンツとベイスターズは行き当たりばったりで他球団がしょぼすぎるという気もしないではないけど、王道の守り勝つ野球を貫いたタイガースが相手に本来の能力を出させなかったということなんだろう。
こういう野球をたった1年でチームに浸透させた岡田監督の手腕はすごいよね。
もちろん岡田さん自身、ネット裏から見ていて、これだけの戦力ならちゃんとやれば勝てるはずという裏付けがあって監督を引き受けたのだろうけど、それにしてもすごい。
矢野監督が“楽しく積極的に”を推し進めて勝てなかったからこそ選手も“これじゃダメだ”と感じていたはずで、そういうタイミングだったからこそ、岡田監督の考え方がすんなり選手に落ちたのだろうという気もするけれど。



いやいや、それにしても。
ほんまによかったよ。
それぞれの役割を明確にし、それぞれがそれぞれの“らしさ”を発揮し、当たり前のことを当たり前にやることこそが一番なんだということを証明してくれた今年のタイガース。
強い組織はどうやって生まれるのか、という点でも多くのサジェスチョンをもらえた気がします。

まだまだ若い選手も多いし、ひょっとしたら黄金時代が来るんじゃないのかとさえ思えるけど、岡田監督もいいお年だからそう長くは続けないだろうし、他球団も戦略を練り直して鍛えあげてくるだろうから、易易と連覇ができるほど甘くはないだろう。
っていうか、贔屓の球団が一方的に勝つよりも、各チームが切磋琢磨してスリリングなゲームを観せてくれてこそのプロ野球だと思うし、そうなっていくのが理想だろうと思います。

次の優勝までまた18年とすれば、僕はそのとき74才。
まだなんとか生きてるかな。
まぁ、もう一回くらい、こういう歓喜を味わいたいね。




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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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