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music for 24hours④

いつもお昼を食べるのは午後1時を過ぎてから。
学生の頃も午前中は寝てたからお昼は遅かったし、外回りの営業時代も昼に外食屋が混むのが嫌でけっこう遅めに食べていた。
現場の責任者をやっていた頃はいろいろ多忙で3時を過ぎてから食べることも多かったので、これでも早い方というか、12時ジャストくらいではなかなかお腹が空かない体質になってしまっているのかも知れません。

お昼ごはんくらいはゆっくり摂りたいよね。
きっちり1時間休憩することは稀だけど、一旦頭を空っぽにしてリフレッシュしたい。

そんなリフレッシュ音楽としては、こういうのがいいな。

13:00
Singing The Blues/Bix Beiderbecke


ビックス・バイダーベックは、1903年生まれのコルネット奏者で、ジャズの黎明期の20年代に活躍した人。
トーキー映画のバックで流れてそうな古い録音だけど、ソフトな音色でリラックスした音が素敵で、ふんわりと和む。
脳みその中のノイズやバグを一旦オール・クリアできそうだ。



お昼からはもうひと仕事なんだけど、理想としては午後からは少しスピードを緩めて、とりあえず目の前のことを切った張ったするのではなく、ちょっとイマジネーションを膨らませるような仕事をしたい。
できるだけ気分をやわらかくして、イメージを広げて。

14:00
Don't Worry Be Happy/Bobby McFerrine


コーラスから口笛からヴォイス・パーカッションまですべてボビー・マクファーリンによる演奏。
口笛がいいよね。
ゆるゆるでふんわりハッピー。

 In every life we have some trouble
 When you worry you make it double
 Don't worry, be happy

 誰の人生にもあるよトラブル
 気にし過ぎちゃ苦しさダブル
 心配すんな、楽しんでこーぜ

韻を踏んだ駄洒落ながら、あーそうだよなと思うフレーズだ。



そして午後3時。
このあたりの時間は、なぜか過ぎるのが早い気がするのは気のせいだろうか。
集中しているときはあっという間に、だらだらしているときもあっという間に。
3時半や4時過ぎになってから「おぉ、もうこんな時間!」ってなることがなぜか多いのです。

15:00
Afternoon In Paris/Benny Golson


時間の過ぎるのがこちらの手元ではなく向こう側にある感覚は、ジャズを聴いているときに感じる感覚だ。
すごく感覚的なものだけど、ロックやソウルを聴くときは、時間はこちら側にある。時間の主導権をこちらが握っている。ジャズはその逆で、委ねている感覚、身を預けている感覚があるのだ。

ベニー・ゴルソンが、同じフィラデルフィア出身のプレイヤーたちと演奏した“Afternoon In Paris”。
深い響きは持ちつつ、くどくはない。音色はソウルフルだけど、表現としては淡い水彩画のような音。
気持ちの引き締まらない午後なんかはむしろそういう主張の少ない音の方が心地よかったりもする。




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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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