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Rebels

10月中旬。
朝晩は少し冷えるものの、昼間は上着を着てると少し暑いくらい暖かい。
空はよく晴れた青空。
ややこしい仕事もいろいろありつつもとりあえずは一段落してちょっと清々しい気分だ。
秋はいいな。
昔は春や夏が好きだったけど、今は秋が一番好きかもしれない。

気分のいい日にはご機嫌な音楽がより心地よい。
スコーンと抜けた音が聴きたくて、今日のお供はトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの『Southern Accents』。
このアルバム、ホーンセクションが入ったりファンキーなギターのカッティングがかっこよかったりストリングスの入ったサイケデリックなのがあったり、トム・ペティの作品の中では少し異彩を放っているけど、大好きなレコードなのだ。

のっけからホーンセクションがぐいぐいあおる“Rebels”がかっこいい。



俺は生まれついての反逆者
日曜日の朝早く
デキシーを下っていく
片足を墓場に突っ込んで
もう片足はアクセルを踏み続ける
俺は生まれついての反逆者


すごく威勢のいい歌なんだけど、トム・ペティがちょっとしゃがれて歪んだ声で歌うと、なんかすごく無理してるように響く。
マッチョでオラオラな感じやお馬鹿なパンクスの勢いだけの“俺は反逆者”じゃなくって、どうしたって結局納得いかなくって反逆者になっちゃうんだよな、っていうやるせない感じがすごくする。
それがすごくグッとくる。
秋の歌ではないけれど、青く澄んだ空に響き渡ると心地いい、自分にとっての10月ソングだ。

“あっしには関わりのねぇことでござんす”と啖呵を切る“It Ain't Nothing To Me”や、“俺に関わんといてくれ、この辺りをうろちょろすんな”と恨みがましい声で歌う“Don't Come Around Here No More”と続いたあとに、ほろっと流れてくる“Southern Accents”がまた、秋の夜風のように染みるんだな。



俺は南部なまり
南部の生まれだからな
若い奴等は田舎者と罵り
言葉を話せないと蔑むけれど
俺は俺の話し方で話すのさ
何をやるにしても俺は南部流
南部の生まれだからな


なんとも切なくやるせないメロディーとひなびた演奏のバラードが、冷たい秋風のように心を揺らして、心を葉っぱがまた一枚ハラリと落ちていく。

ほんの少しの間、夢を見たんだ
それは確かな感触だった
ほんの少しの間、彼女はそこにいた
俺と一緒に


切ないね。
秋の歌ではないけれど。
たまにはそういう気分になるのも悪くない。
突っ走ってばかりじゃバテてしまう。
空には雲。
ふわふわと形を変えながら、くっついたり離れたり、消滅したり湧き上がったり。
行き先は地球の自転と風に任せるしかない。
それも悪くはないのだろう。





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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