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Cloudy



曇り空
空は白と灰色の曇り空
時々ね
そんな曇り空が覆いかぶさってくるような
気分になることがある
100マイルのヒッチハイク
ぼろを纏った子ども
指先についた絵の具で鼻をすすったような笑顔
僕はしばらくの間
道の果てに自分の影を置き忘れてきてしまったようだ

曇り空
僕の思考はまとまりなく混濁模様
区切りがなく境界線もなく
こだまし膨れ上がる
トルストイからティンカーベルまで
バークレーからカーメルへ
ポケットにはいくつかの写真と
暇つぶしの時間

なぁ、お日様よ
ずっと長いことおまえを見ない気がするな
どうして顔を見せてくれない?
僕の気分を変えてくれない?

空に貼り付いた雲は
答えのない質問みたい
死ぬまでずっとへばりついている
どこへ向かうのかも知らず
そう、僕にもなにもわからない
曇り空

(Cloudy / Simon & Garfunkel)


晴れた日や雨の日の歌は多いけれど、曇りの日を歌った歌はあまりない。
曇りの日というのは、よく晴れた日や雨の日や風の日ほど心情を揺さぶらないのかもしれない。

サイモン&ガーファンクルの“Cloudy”はアルバム「Parsley, Sage, Rosemary and Thyme」に収められた小品。
ポール・サイモンらしい散文的な描写と自問自答の歌だ。
ポール・サイモンにはなぜか曇り空が似合うイメージがあるんですよね。
スカッとした青空よりも、曇り空で俯き加減に思索に耽るような様がポール・サイモンらしいし、そういうポール・サイモンはけっこう好きだ。

晴れた日には気にならないことが、曇り空の日には気にかかったりする。
そういうものなんだろうな。
時々は曇り空を見上げて、立ち止まったり、ちょっと反省したり。
晴れた日ばかりじゃ疲れてしまうし、雨の日ばかりじゃ鬱陶しい。
こういう曇り空というのは、意外と穏やかに過ごせるものなのかも知れない。









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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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