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Walkin' In The Rain


Walkin' In The Rain / The Ronnets

彼氏がほしい
必要なのよ
いつの日かきっと彼に出会うわ
彼はとてもシャイで
ルックスはほんとにかっこいい
彼がどんなことをするのかが好きかどうかで
私にはきっとわかる

雨の中を歩くみたいに
星に願い事をするように
恋に落ちるの

彼がそばにきてキスをするわ
彼がいないとすごく淋しくなるわ
時々けんかもするけど
でも全然気にしない
全部うまくいくの
だって私たちは分かちあっているから

雨の中を歩くみたいに
星に願い事をするように
恋に落ちるの
(Walkin' in the Rain / The Ronnets)


ロネッツの“雨に歩けば”。
ハスキーでちょっと憂いを含んだロニー・スペクターの歌からなんとなく雨の日のせつないラヴソングだと思って訳してみたら、恋に憧れる少女の妄想のような歌だった。

女の子ってみんな、現実の人間に恋する前に、恋をするということに憧れるみたいですね。
自分は憧れられるような対象ではなかったから、より女の子っていうのはそういうイキモノなんだなぁ、って半ば他人事のように傍観していた時期があった。
男の子はそういう、恋に憧れるような時期っていうのはあんまりないんじゃないだろうか。
女の子は自分が選ばれるものだと思って自分磨きに余念がない。
男の子はもっと即物的というか、選ばれるか選ばれないかの瀬戸際でいつも余裕がない。
そういうものだとわかるまで、みんないくつかの恋のレッスンをして、傷ついたり傷つけられたり。

今思えばそういうのは必要なことだったと思えるけど、当時はそんな余裕はまるでなかったですね。

うじうじと細かな雨が降る日には、ついうっかり物思いにふけりたくもなる。
初恋の女の子は今どこでどうしているのかとか、初めてデートしたあの子は、とか。
だからって会いたいとは思わない。
だって、恥ずかしい思い出しかないし、そういういくつかのレッスンの後にそれぞれがどんな道をたどりどんな経験をしてどういう大人になっていったかなんて、共有できるはずがないから。

なんて、こういう感情を引き起こされるのも、雨というお天気のせいか。



“Walking In The Rain”...「雨の中を歩く」というのはテーマにしやすいのか、たくさんの同名異曲が存在する。

傷つきやすい年頃だった当時に好きだったのは、浜田省吾の“Walking In The Rain”。



“どこか陽のあたるところを/探したけれど今も見つからない”という思春期特有の青臭いフレーズのこの曲。
王道のわかりやすいコード進行とともに手癖で作ったようなザ・浜省的な曲だけど、“襟を立て、ずぶ濡れで”、傘も差さず濡れて歩くような無防備さが、10代後半の自分にはとてもしっくり来たのだ。
大学に入ってギターを覚え始めた頃で、初心者にはうってつけだった。
その後ギターは上達しなかったけれど。



30代後半〜40代、古いブルースやR&Bにはまっていった頃なら、ルーファス・トーマスおじさんのどす黒いブルース。
降っている雨は土砂降りだろう。



それから、この人も“Walking In The Rain”という歌を歌っていた。
コリン・ブランストーンさん、ゾンビーズのシンガーだった人ですね。
穏やかな雰囲気に物憂げな佇まいで、柔らかな後悔を滲ませるような歌。
シトシトと降る雨の中を歩く、傘の隙間から見えるモノクロームの景色。浮かび上がる忘れ難い思い出。
そんな感じだろうか。



湿気で頭は少しのぼせ気味、でも指先や足元は冷えてなんだかアンバランスな時期。
なんとなく湿気がこもる気がして窓を開けて眠ったら、冷たい雨で夜半にはすごく気温が下がったのか、明け方には体がすっかり冷え切ってしまった。
そのせいもあってか、一日中集中力が上がらず、しょーもないミスをやらかしたり、パッとしない一日だった。
今日も雨。
梅雨本番ならやむを得ない。
雨の中、歩きたい気分じゃないけど、今のところはそうするしかない。
一応傘は差して。
傘の脇から雨がかかって多少濡れたところで気にはしないけど、せめて水たまりには気をつけて行こう。



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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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