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♪四月になれば彼女は

Sounds of Silence

Sounds of Silence/Simon & Garfunkel

もう四月になってしまったけれど・・・サイモンとガーファンクルの「四月になれば彼女は」 を。


四月になれば彼女はやってくる
雨が降って、小川がさらさらながれだすころに
五月 彼女はそこにいる
ぼくの腕の中でまたねむる

六月 なんだかへんなかんじ
夢遊病者のように、真夜中をうろつきまわる彼女
七月 彼女は羽ばたいた
もうどんな忠告だってできっこなさそうだ

八月 彼女はきっと死んでしまう
秋の冷たい風が吹く九月になれば
ぼくは彼女を思い出すだろう
かつては新しかったものも、やがては古びてしまうもの

(原詞はこちら)


ギターの音が美しい、ささやかな曲。すぅーっと心が洗われる気がする。
そしてきれいに韻を踏んでとてもイマジネイティブなポール・サイモンの詞。(きれいな韻については原詞を見ていただけばわかると思うが、April-She will、May-Stay、Rain-Again、Cold-Oldなど、すべての文節がきれいに韻を踏んでいる。)
ポール・サイモンの詞はとても難解で、この歌についても、若者の移り気な恋愛の歌だとか、人生の儚さを歌ったものだとかいろんな解釈があるようだけれど、僕はこれ、どう見ても「自然の摂理」を歌ったもののような気がする。っていうか、もっとわかりやすく言えば、農業のイメージ。
春に苗を植え、芽が出て、花が咲いて、夏に実がなって、それから枯れてしまう、その自然のサイクルの儚さと美しさを歌った歌なんじゃないのかな。六月にtuneがchangeして七月にflyしてしまう様子や、八月にdie she mustなんて妙な言い回しも、そう考えればすっきりする。
Sheと歌われると女の子をついイメージしてしまうけど、元々ヨーロッパ系の言語には男性名詞や女性名詞なんてものがあるから、母なる自然はSheで歌われるのではないか、、、と。


自然といえば、ほんと、今年の春は妙だ。
サクラはほぼ満開なのに、とても寒い。
お花見なんて出かけたい気分にはちょっとならないなぁ。

サクラの花びらはとても美しくて、それからちょっと儚い。
いつからお花見なんてものを盛大にやるような風習ができたのかよくわからないけれど、ほんとうは盛大な大宴会なんかよりもひっそりしみじみと見上げるほうがサクラの花にはよくあっているような気がする。
ポール・サイモンの美しいギターや、きれいに韻を踏んだ歌詞や、ガーファンクルとのハーモニーの味わいを愉しむように、ひっそりとしみじみとかみしめるように味わうサクラ。
切ないような儚さのあとで、なんともいえないあたたかい気分が心の奥のほうからじわじわと浮かんでくるような気がしませんか。



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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