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丘を越えて

四月も半ばを過ぎれば連日ウララカな陽気。
仕事だらけのコテコテの日々にも、空を見上げればなんとなく素っ頓狂に陽気な気分になったりもします。

車に乗る機会がめっきり減って、たまーに乗るときもなんとなく運転が疲れるようになってきて、ついに車を手放してしまいました。
代わりに散歩したり自転車をこいだりする機会が増えたのだけど、スピード感が変わると体のリズムも少し変わる。
こういう春らしい日に体が求めるスピード感やリズム感で鼻歌を歌うと、例えばこんな歌が口をついたりする。



丘を越えて行こうよ
真澄の空は朗らかに
晴れて愉しい心
鳴るは胸の血潮よ
讃えよ我が春を
いざ行け
はるか希望の丘を越えて

 (丘を越えて / 矢野顕子)

いわゆる古賀メロディーですね。
小学生の頃はまだ藤山一郎さんもご存命で、両親が懐メロ番組なんかで観てるのを端で見ていた記憶があるのだけれど、僕がこの歌をちゃんと知ったのは矢野顕子さんのカヴァーだった。

東洋的な雰囲気をあちこちに散りばめつつも、歌の印象としてはとても矢野顕子さんらしいお茶目で奔放な女の子のあっけらかんとした明るさが残る。

こういうものを聴くと、音楽は作品そのものよりも、どう表現するかが大事なのだと思う。
作者の当初の意図を離れた解釈で歌い演奏されることで、作品は元のテイストとは違う色合いを見せる。
人生も同じ。他人から見たらごく普通のありふれた経歴や暮らしぶりだったとしても、自分の心地よいリズムで自分の心地よい歌い方をすることで、自分にしか出せない色を帯びるはずだと思う。

気分が良いときは良いなりに、そうでないときはそうでないなりに、自分のリズムとアクセントで。









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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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