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春うらら



エイプリルフールな君とぼく
なかなか本当が言えない
愛してるなんて
そっとささやくと
なんだか疑りたくなるのさ
うららうらら春うらら

(春うらら/RCサクセション)

85年の4月に「すべてはALRIGHT(YA BABY)」のシングルのB面として発表されたこの「春うらら」。
一聴して、初期作品のボツ曲を焼き直したものだということがわかる。
“欲しいものすべて叶えられても/幸福だとは限らない/欲しいものすべて叶えられても/君がいなけりゃみんな嘘”というフレーズは、「宝くじは買わない」のフレーズとよく似ているし、どこかひねくれて世間を斜めに見つつ、個人的な幸福感の願うスタイルは、初期の清志郎独特のスタイルだ。

清志郎はずっと過激だのぶっとんでるだの、亡くなったときには「反骨のロッカー」だのと、その派手な見た目や言いたい放題の言動から世間からはそのような評価を下されがちだったけど、本質のところではずっと同じことを歌っていた人だと思う。
それは「個人としての感じ方を大切にしたい」ということ。
世間がどう、とか、常識としてどう、ということではなく、自分が感じたことこそが大事。
だから「愛してる」とか、とりあえず思考停止でも口にすれば安心感を与えてくれるような言葉を安易に言葉にすることに懐疑的だったのだろうと思う。

エイプリルフールは、この日だけはどんなウソをついても許される日。
今や世界中で毎日いろんなウソがふつうに呟かれている時代。
大国の大統領がありもしない住民弾圧をでっち上げて、戦争を軍事作戦だと言い切る。
懸念を表明しありとあらゆる援助を行うと言いながら現実としてなんにもしない政府。
なんとかミクスだの新しい民主主義だの実態のない雰囲気ワードを唱えて雰囲気で世論を誘導しようとする偉い人たちと、そのことを疑いもせず消極的であるにせよ結果的に受け入れてしまう国民もどこかで自分を納得させるためのウソを自分についている。
そう考えると、もはやエイプリルフールなんて意味がないものになってしまったことにも納得だな。





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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