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Fats Waller ロックのゆりかご(10)

ファッツ・ウォーラー(Fats Waller, 1904年5月21日 - 1943年12月15日)は、ニューヨーク州ニューヨーク出身、アメリカ合衆国のジャズピアニスト・オルガン奏者・歌手・作曲家・作詞家。
本名はトマス・ライト・ウォーラー(Thomas Wright Waller)であるが、大食漢であり太っていたため、Fats(太っちょ)の愛称で親しまれた。



1920年代後半〜40年代初頭に活躍したファッツ・ウォーラー。
この方はジャズの人とカテゴライズされているけれど、元祖リズム&ブルースと呼ぶにふさわしいのでは、と思えるほど、ブルースやリズム&ブルースとの音楽的垣根が低い。
そもそもジャズもブルースも未分化の時代、ジャンル分けなどそもそもあまり意味のないこと。
ラグタイムから発展したシンコペーションのあるリズムから発展したブギウギ、そこから大きな影響を受けたブルースとジャズ。
同世代のピアノ弾きであるリロイ・カーやビッグ・メイシオ、パイントップ・スミスなどと通じる部分もたくさんあって、ブルースとジャズの相互影響からリズム&ブルースが生まれてきたのがよくわかる。



ファッツ・ウォーラーの音楽はとにかく楽しい。
これもまた3つ年上のルイ・アームストロングや2つ年下のキャブ・キャロウェイにも通じる部分だけど、音楽だけではなく、おどけた仕草や態度を含めて観客を喜ばせようとする、舞台芸人としてのエンターテイメント性の高さがある。
いわゆるフィールドハラーやニグロ・スピリチュアルだけではなく、ヴォードヴィルやミンストレルショーやメディスン・ショーといったドサ回りの芸能興行の影響もブルースやジャズのルーツにあるのだということが伺える。



そもそもブルースもジャズも、庶民のエンターテイメントとして発達した舞台芸能であった。
そこがクラシック〜現代音楽の流れとは決定的に違うところで、ジャズにはシンパシーを持ててもクラシックにはピンと来ない部分なんだろうな。

なんだかんだ言っても、楽しませてなんぼの稼業。
音楽なんて理屈を並べて眉間にシワを寄せて聴くもんじゃない。
こういうスピリットも、リズム&ブルース、ロックンロールへと受け継がれていった。









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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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