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音の食卓〈ふぐフルコース〉

冬の味覚の王様といえば?
すき焼き?かに鍋?ぶりしゃぶ?
個人的には「ふぐ」です。

そうそう食べる機会があるわけではないけれど、てっさ、てっちり、皮ポンや唐揚げが並んだふぐのフルコースなんて贅沢の極みだと思う。
もちもちした食感、あっさりとしていながら噛むほどにしみる濃厚な旨み、もみじおろしやポン酢との相性も実に絶妙で、もちろんお酒にはヒレ酒、〆にはふぐ雑炊と、ふぐのおいしさを堪能し尽くす感じがたまらないのです。
ご存知のようにふぐには猛毒があるため免許を持った調理人しか調理することができず、普段気軽に口に入ることがない。
その希少感もまた旨さに直結しているのかもしれない。

ふぐそのものは、まぐろとかとは真逆で脂肪が少なくたんぱく質が豊富。
身が引き締まっていて、薄切りにしないともちもち過ぎて噛み切れないほど。
脂が少ない分の旨味は醤油やポン酢が見事に補ってくれる。
このコンビネーションもふぐ料理の大きな魅力なんだろうと思う。



もっちもちの歯ごたえとたんぱく質、醤油やポン酢とのコンビネーション、、、といったキーワードから結びついたのは、なぜかネヴィル・ブラザーズでした。


Mitakuye Oyasin Oyasin / Neville Brothers

ネヴィル・ブラザーズ名義での活動は70年代からとはいえ、古くは50年代後半からアーロンがソロで活躍し、ミーターズとしてニューオリンズのR&B界を仕切ってきたネヴィル兄弟たちのキャリアはローリング・ストーンズ級で、じゅうぶんに王様の称号に値する。
何よりグループとしてのグルーヴ感と、ソロとしてのそれぞれの豊かな個性のバランスのコンビネーションが実に素敵なのです。

のっけから長兄アート、三男アーロン、四男シリルが入れ替わり歌うLove Spoken Hereがめちゃくちゃかっこいい。
さすが兄弟!とうなってしまう完璧さです。



音をより立体的にカラフルにする四男のシリルのパーカッション。
60年代からずっとソロ・シンガーとして活躍してきたアーロンは情緒面の担当で、あのいかついガタイといかつい顔からは想像もつかないスゥィート&テンダー&ウォームなヴォーカルを聴かせてくれる。
サックス奏者の次男チャールズは、4人兄弟の中でも一番地味な存在ではあるけれど、その飄々としながらも凛とした雰囲気は、バンドのスピリチュアル的な要素を担っているようだ。

そんないろんな味わいのフルコースをまったり堪能。
からだがぽかぽかと温まる。
ふぐのフルコース級の耳のごちそうです。




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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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