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音の食卓〈骨付きチキンロースト〉

クリスマスが近づくと、あちらこちらにキラキラしたイルミネーションが飾られる。
こういうのが一般的になったのはいつ頃からだっただろうか。
昭和の頃にはなかった光景だ。

イルミネーションを眺めながらロマンチックな気持ちになるということももはやないのだけれど、それでも悪いものじゃないと思う。
赤や青や黄色でちらちらと瞬く光のひとつひとつはとても弱いけれど、ひとつひとつの灯りがまるでひとつひとつの人生のようにささやかながらも美しく輝いていて、あぁ、世界っていうものはひとつひとつの命の輝きでできているんだな、と思う。

そんな気分でふと頭の中で流れてきたのは、この美しいソウルバラードだった。



あまりにも完璧なスムーズなメロディー。
リズムボックスとヴォコーダーのチープさが、より美しさを際立たせている。


Unlimited! / Roger

ロジャー・トラウトマンは、ファンク・バンドZAPPのフロントマン。
ファンク・バンドというと、脂っこくてギトギトしていて暑苦しい印象があるけれど、ZAPPの音は暑いというよりも温かい感じがする。
チープな打ち込みのリズムとクールなヴォコーダーはほっこりとしたゆるさがあり、それとは真逆のぶりんぶりんとうねるベースやジャズやブルースのルーツが垣間見えるロジャーのギターに体温の温かみを感じるのだ。
そして何よりベタでツボをついたわかりやすい展開。
このあたり、ちょっとアッパーなビーフよりも庶民的でチキンっぽい。

クリスマスにチキンという風習がいつから根付いたものなのか、そもそもアメリカでは七面鳥だったものがどうしてチキンになったのか、詳しくはわからないけど、ケンタッキーフライドチキンが日本全国にフランチャイズ展開をするより遥か前から、クリスマスといえばチキンだった。
小さい頃、この日は母親が骨付きのモモ肉を焼いてくれていたのを、子ども心に「すっごいごちそうだっ!」ってワクワクしながらかぶりついていたのをよく覚えている。

クリスマスの過ごし方も、昭和の頃とはずいぶん変わった。
バブルの頃はオシャレで豪勢な過ごし方が当たり前と煽られて地味なクリスマスを過ごすことに自虐的な気持ちにさせられもしたけれど、やっぱりチキンとケーキでベタに過ごすのが一番落ち着きますね。




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コメント

[C3452]

ローリングウエストさん、コメントありがとうございます。
予報通りの大寒波ですね。
めちゃくちゃ冷えます。
ホットな音楽で暖まりたいですね。

第6波はたぶん来るんでしょうね。
なんとかお正月明けまでは緊急事態宣言発令しないでほしいものですが。
  • 2021-12-26 21:29
  • goldenblue
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[C3451]

明日はいよいよクリスマスイヴ!巷には色々なクリスマスソングが流れていることでしょう。今年ももうあと残り10日を切りました。クリスマスから年末には大寒波がやってくるようですよ。ブルブル・・、コロナもオミクロン・第6波が広がらず穏やかな年越しをしたいものです。
(PS)今年最後の洋楽記事(ジョージ・マイケル「ケアレス・ウイスパー」)を公開していますので是非一度遊びに来られてください。
  • 2021-12-23 19:48
  • ローリングウエスト
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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