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腰痛雑感

●優先座席あるある●

腰痛がましになってからしばらくの間、杖をつきながら出勤した。
杖をついてほぼ満員の電車で座席の前に立つと、ほぼ100%の確率で席を譲ってくれる。
なんだかんだ言っても日本人のモラルは高いよねぇ、と思うと同時に、こりゃ申し訳ないなぁ、と思った。
長い通勤時間でやっと座れたのに目の間に杖ついたジジイが来りゃ、そりゃ譲らざるを得ないよなぁ、本意であれ不本意であれ。僕だったら内心「優先座席行けや、ジジイッ!」とか思うんじゃないか、と反省して、そのあとは優先座席のあるほうへ行くことにした。

ところが、優先座席前で席を譲ってもらえる確率は0%だったのだ。

ハテ?
こりゃどういうことだ?

いろいろ観察した結果の自分なりの 仮説はこうだ。

最初から優先座席に座っているひとは

「なんらかの理由があって、とても座りたい人」
か、
「そこが優先座席となっていることすら気づかないほど周囲に配慮がない人」
のどちらか。

こういう分断というのは、あらゆる局面でありそうです。

自分さえよければに固執する人、情勢にまったく無頓着な人。

例えば今回の総選挙の結果にも、こういう分断が反映されているんだろうという気がする。


●体調を崩したときあるある●

体調が悪いとなるとすぐに、「薬飲め」「医者へ行け」という人たちがいる。
でも、医者へ行けばすべてがたちまち解決するわけではない。
医者というのはそもそも病を治す人ではない。
医者ができることは、病の状態を診断することでしかないのだ。

今回の腰痛であれば、医師はまずレントゲンを撮る。
腰椎に異常がないか調べるためだ。

椎間板ヘルニアでなければ、急性腰痛、簡単にいえば腰の筋肉の炎症で、これは施術や投薬では治らない。
治すのはあくまで時間の経過と自分自身。薬はそれを補助する役割でしかない。
いくら痛み止めを打ったところで、それは痛みを感じさせないようにしているだけで、それで体力の消耗を防いで自己治癒力を高めているだけのこと。

「特に骨の異常はありませんねー。」
「じゃ、何が原因なんですか?」
「正直言いますと、腰痛のメカニズムは、医学でもはっきりはわかっていてないんですよ。」
「?」
「まぁ、安静にしておくのが一番の治療法です。」

薬を飲んだり医者へ行ったりすればすべて解決するわけじゃない。

そう考えると、コロナ禍での病床不足というのも、じゃあ病院を増やせ、医師を増やせということよりも、ホテルや自宅で療養することを前提に、重篤化した場合にいかに迅速に対応できるかという体制作りをするというのはある意味理に適った方法なのだろうと思う。

そのアイデアがすんなり理解されないのは、庶民が「医者は病気を治す」と思っていること、また「薬を売りたくて」医療業界全体がそう思わせてきたことのしわ寄せなんじゃないだろうか。



とりあえず元気になったので、再結成ドゥービーズのご機嫌な曲でも貼っておこう。
音楽こそが俺の医者だ、っていう能天気な今日(笑)。



体調が悪いときというのは、動きも思考もスローペース。
普段は気づかないちょっとしたことに関心が寄ったり、そういう意味では体調を悪くするのも悪いことばっかりでもない。

なんて呟けるのも、ちゃんと治ったからこそ。
改めて健康に感謝して、またこんなことにならないよう注意しよう。

たぶんしないんだろうけど(笑)。











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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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