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音の食卓〈いかの塩辛〉

【塩辛】
魚介類の身や内臓などを加熱すること無く塩漬けにし、素材自体の持つ酵素及び微生物によって発酵させ、高濃度の食塩により保存性を高めた発酵食品である。

ビールやチューハイでみんなでワイワイ、っていうのももちろん気の合う仲間となら好きなんだけど、お酒が一番おいしいなぁ、と思うのは、ひとりで冷酒なのだ。
そういう意味では、この自粛続きもそれなりに楽しめています。

おいしいおつまみといい気分になれる音楽、おいしいお酒を少し。

とりあえずはそれでけっこう満足する。

おつまみには脂っこいものもボリュームたっぷりなのもいらない。
漬物とか、佃煮とか、冷奴とか、うす揚げをパリッと焼いて生姜醤油とか、オクラを茹でて鰹節をまぶしたのとか、そういうちょっとした小鉢ものでじゅうぶんなのだ。

そういう小鉢や珍味で、僕が最強だと思うのは、イカの塩辛です。

甘くて辛くて苦くて旨い。
そのままでもおいしいし、何かに乗せたり和えたり、最後は茶漬けにしたり。
どうつまんだって旨い。

そして、BGMはやっぱりブルースです。

ギター弾きまくりのうるさいのではなく、田舎くさくてゆるくて、やるせなくてちょっとおもしろおかしいブルースがいい。


憂歌団 / 憂歌団

田舎くさくて、ゆるくて、やるせなくて、おもしろおかしいブルースなら、憂歌団の右に出るものはいない。
時には失笑してしまうような滑稽さも含めて、きれいなとこも汚いとこも、人間の喜怒哀楽をぜんぶさらけだして、それでも最後は笑っている。そういうブルース。



タイガースは今日も負けて、ズルズルと首位から引き離されていくんだろうけど。
こういうへなちょこさ、正念場でからっきしなとこも含めてのタイガースなのだとあきらめるしかない。。

ま、飲むしかないね。

お酒も音楽も共通していいところは、流れていっちゃうところ、流れついた先はとりあえず上機嫌になれるところだと思う。

怒ったり、わめいたり、なじられたり、ないがしろにされたり、突然に孤独感や絶望感に襲われたりしても、お酒と音楽があれば流してしまえる。
そこにイカの塩辛のようなキュッと引き締まるおつまみがあれば、酒がうまい。
酒がうまいと音楽が心地よい。
音楽が心地よいとまた酒がすすむ。
酒がすすむとまたうまいおつまみに手が伸びる。
なんというゴールデンサイクル!
それがうまく流れていくのなら、とりあえず人生はご機嫌だ。
足りないものなんて、実はそんなにない。そんなにないんだよ。
木村くんの歌や勘太郎のギターがそう言っているそう思わせてくれる。
ありがたいね。








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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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