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音の食卓 番外編 食べ物のうた

「音の食卓」シリーズもすでに30数記事。

まだまだネタは尽きないのですが、今回は「番外編」を。

食べ物をテーマにした歌のピックアップです。

食べ物の歌といえば真っ先に浮かぶのは、矢野顕子さんの「ラーメンたべたい」でした。
最初聴いたとき、めちゃくちゃインパクトがあった。

■ラーメンたべたい / 矢野顕子



当時、歌謡曲でもニューミュージックでも「ラーメン」なんて言葉が歌詞になるなんてまずあり得なかった。
歌の歌詞というものは基本、夢や憧れ、或いは失意や嘆き、いずれにしても非日常を歌うもので、こんなふうに日常生活を歌うなんてことはまずなかったのだ。

アッコさんは「クリームシチュー」の歌も歌ってました。

■クリームシチュー / 矢野顕子



その筋でもう一曲、食べ物をタイトルしした名曲といえば、遠藤賢司の「カレーライス」だろう。

■カレーライス / 遠藤賢司



三島由紀夫が切腹した日に「痛いだろうなー」なんて呑気な感想を述べながら、テレビの向こうの非日常とこちら側の日常を対比させる。
世間のギスギスした騒ぎを醒めた視線で見つめながら、個人的な幸福があればそれでいいとつぶやくような、でもどこかやるせなさが残りどこかズキズキした痛みが残るのです。

で、カレーといえば、これも、だね。

■カレーライスにゃかなわない / 真島昌利


980円のCDをかけながら作るチキンカレー。
悲しい気分をカレーにしてグツグツ煮込んでしまえ、っていう心境、なんとなくわかる気がする。
自分で料理作ってそれすっかり平らげると、どこか気が晴れるのですよね。

なんとなく食べ物の歌には、悲しい気分がはまるのかもしれない。


斉藤由貴さんのこの歌も失恋ソング。
谷山浩子さんワールド全開ですが、女優さんの歌でアカペラってのは、当時けっこう斬新でした。

■土曜日のタマネギ / 斉藤由貴



女優さんの歌では、これもお気に入り。
ユーミンの名曲ですが、スライドギターがめっちゃかっこいいっす。

■チャイニーズスープ / 原田知世



うって変わって、ファンキーでちょっとブラックなのを一曲。
これは食べ物というより、その前段階を歌ったものではありますが。

■ケンタッキーの東 / 小林克也とザ・ナンバーワンバンド



たぶん、この鶏の鳴き声みたいなファンキーなギターのカッティングからチキンを連想したんだろうな(^^)


楽しい曲をもう一曲。

■ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス / スターダストレビュー



サザンオールスターズにも共通するような、わけがわからないなりに気分が上がる感と音楽性の高さ。
サザンが国民的ロックバンドと呼ばれて久しいけれど、ひとつタイミングが違えば、その座はスターダストレビューのものだったのではないか?とこの歌を聴くといつも思う。


さて、ここまで来て、選曲が日本人ばっかりだと気づく。

うーん、海外。

ちゃんと歌詞をチェックしていけばあるんだろうけどね、残念ながら思いつかなかった💦

Little Featに「Dexie Chicken」っていう曲はあるけど、あれは食べ物としてのチキンの歌ではない。
Tom Waitsの「Egg and Sausage」もどうやら何か怪しい秘め事の暗喩っぽいし、The Beatlesの「Honey Pie」だってそうだ。

基本欧米人は、食べるという行為を性的な行為と結びつけたがるようだ。


日本人でそういうダブルミーニングが得意なのはもちろん清志郎。

■Honey Pie / RCサクセション

音源なく、吉川晃司のカバーヴァージョンで。



さて、ラストはさわやかな音でお口直しを。

アッコちゃんと双璧を張る女性シンガー、大貫妙子さん。

これ、大貫さんっぽいほのぼの感が好きだなあ。
■しあわせのサンドウィッチ / 大貫妙子



食べ物が象徴する個人的な幸福感。
とりあえずハッピーになれるってとこが、食べ物と音楽に共通する大切なところ。
食べ物や音楽が導くものはそういう幸福感であってほしいものだと思うのです。






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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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