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音の食卓〈ホットドッグ〉

【ホットドッグ】
切り込みを入れたバンズにソーセージを挟んだ食品。
米国ではそれに使われる種類のソーセージを指すこともある。
ドイツ由来の文化だが米国に根付き、庶民のストリートフードとしてホットドッグスタンドやホットドッグカートで販売されるようになった。
現在では野球観戦や米国文化と深く結びつけられている。
(Wikipediaより抜粋)

なんとなく特別感がありますよね、ホットドッグって。
同じカテゴリーのようでサンドイッチとは全然違うし、ハンバーガーでは代替えがきかない存在感や特別感がホットドッグという食べ物にはある気がする。

特にホットドッグをかぶりつきたいシチュエーションは、例えば夏の野外、それも野球場だ。
野球場は当然ドームじゃだめ、屋外の球場で、プレイボールとともにだんだんと暮れていく夏の空を見上げて、ビールを飲みながら。

先発投手は好投するも、6回まで打線がわずか2安打に抑えられて0-1で迎えた7回。
先頭打者が叩きつけるように打った打球は大きく跳ねて、一塁間一髪のセーフ。
二番打者は初球ですんなり送りバントを決めて一死二塁とし、続く三番打者は疲れが見えだした相手投手の変化球をうまくファールで交わしながら粘りに粘って四球を選んだ。
一死一・二塁で迎えた四番打線が敢えなく三振を喫してチャンスが潰えるかと思えたあと、五番打者が放った打球は快音を残して右中間を深々と破り、二塁打者がホームイン、一塁走者も三塁を駆け回って本塁へ。
外野手から二塁手へ中継された球は本塁へ。滑り込むランナー、クロスプレーに上がる土煙。
セーフ!逆転だ!

そんなシチュエーションでかぶりつくホットドッグは、きっとどんな食べ物よりも旨いはずだ。



さてさて、そんな興奮覚めやらぬ中、ホットドッグ・シチュエーションに似合う音楽を。
ザ・ファビュラス・サンダーバーズ。


Tuff Enough / The Fabulous Thunderbirds

暑い夏によく似合うカラッと晴れたロックンロール。
陽気で豪快でパワフルな音は、これぞ王道のアメリカン・ロックと言わんばかりに堂々としている。
シンプルかつ的確なリズム隊に、荒々しく吹き荒れるキム・ウィルソンの土くさいハーモニカ。
青々とした芝生のようにシャキッとしたプレイを繰り広げるのは、ジミー・ヴォーンは、あのスティーヴィー・レイ・ヴォーンのお兄さんだけど、そんなことはそんなに重要なことではない。
なにしろノリがいいんですよね。
いろいろあってもそれがどーした、ご機嫌にやってくだけだぜー、みたいな能天気と鼻息とユーモアが最高に楽しいバンドなのだ。



こういう泥臭いロックンロールバンドを野外フェスで観てみたいなあ。

芝生に寝転がりながらビールを片手に。
できれば本番アメリカで。
テキサス辺りだだっ広い会場で。

ドスンドスンとドラマーの叩く一発一発の音が腹に響く。
ギタリストは豪快にギターを振り回し、ベーシストは心地良さそうにグルーヴを紡ぐ。
サポートメンバーのホーンセクションやキーボードがここぞというところで実にいいバックアップをして加速度的に盛り上がっていくステージ。
聴衆は立ち上がって躍りだし、野外ステージの隅にあるスタンドではビールとホットドッグが飛ぶように売れていく。
こういうのって、まるで幸せを絵に描いたような光景なんじゃないかな、って。

生きてりゃ何かといろいろあるのは当たり前で、そんなことはとりあえず一旦横に置いて、ご機嫌な音楽と一緒に盛り上がるのだ。
そして、ケチャップとマスタードをたっぷりかけたホットドッグをかぶりつく。

そういう幸せをふつうに感じられる世の中が待ち遠しいね。







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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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