Steppin’ on the Blues/Lonnie Johnson 戦前ブルースはあまり詳しくはないのだけれど、少し弱った時には古い録音の音楽がとても心地よい。 ロバート・ジョンソンじゃあまりにも陰鬱すぎるから、ここはロニー・ジョンソンで。華麗で繊細なギターが、頭痛の頭にしみる。
SUPER FOLK SONG/矢野顕子 凛として聡明で、張りつめた緊張感が漂う顕子さんのピアノと歌。 まるで冬の夕方の空のようにキリッと澄み渡っている。 白い息をふぅぅっとふきかけて掌を温めるような佇まいの歌が並ぶ。
First Meeting/Miroslav Vitous いかにも北欧のレーベル・ECMらしい、透きとおった静けさと薄くどこまでも続いていくような広がり感のある音。ミロスラフ・ヴィトウスさんのベースはなんともいえない詩情があって好き。
Never Say You Can’t Survive/Curtis Mayfield 風邪を悪化させないために必要なものは適度な湿気。喉や鼻を乾燥させちゃいけない。 カーティスのこの時期のメロウなラブ・ソングは、適度な湿気があって潤います。 弱ってしまったカラダとココロに浸みこみながらすこしずつ滋養を与えてくれるのです。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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