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音の食卓〈フライドチキン〉

唐揚げが庶民的で老若男女に幅広く支持されているとしたら、ちょっとツッパって背伸びして睨みをきかせているのがフライドチキンだ。

サクサクの衣とやわらかなお肉は唐揚げと同じなんだけど、フライドチキンが唐揚げと決定的に違うのは、ご飯のおかずにならないこと。醤油味はシャットアウトなのですよね。
サックリしたムネ肉のところは食べやすいけど、あばらのあたりの部位は骨も多くて食べにくく、でもそこにかぶりついて骨ごとしゃぶりつくすのがフライドチキンの醍醐味だったりもする。

そんな、骨があって一筋縄ではいかないツッパった音楽は?ってことで、フライドチキン・ミュージックには、ストレイキャッツを。


Rant'n'Rave / Stray Cats

昔、アメリカ旅行中にケンタッキーに入ったら、「ハニーマスタード味」っていうのが販売されていて。
日本では見たことがなかったメニューで、つい興味津々で注文したのですが、これがめちゃくちゃ甘くって。
持っただけで指先がべとべとするくらいにべっとり漬かったハチミツ、これはアメリカ人独特の嗜好だな、ってそのとき思ったのです。醤油やだしの旨みではない甘さがもたらすコク。
その甘さが、なんとなくストレイキャッツの甘さとすっごく被ったのです。



べたべたするくらいに甘い、青春の匂い。
背伸びして、突っぱって、だれかれ構わずケンカふっかけてはボコボコにされて。
馬鹿馬鹿しいけど、自分の力を正しく知るために、戦いを挑まなきゃいけない季節というのはあるもんだ。
誰にもチキンだとは言わせない。
雄鶏の鶏冠は、強さの印。
あるいは、気弱さを隠すためのハッタリの証。
そういやストレイキャッツの面々にも、大きな鶏冠があるね。





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コメント

[C3418]

非双子さん、毎度です♪
「ブツ切り」っていうのは骨付きなんですか?
近所の居酒屋で大分風唐揚げを売りにしてる店があって、サクサクでシンプルなとこが気に入って入るのですが、骨はたぶんなかったです。

ストレイキャッツの、シンプルなスネアで立ったまま叩くドラムやでっかいウッドベースは、ビジュアル的にも衝撃でしたね。
  • 2021-03-31 00:02
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C3417]

ここ大分では「ぶつ切り」という唐揚げが普通だったけど
ブームになったら「骨なし」なんてメニューが普及しちゃって、軟派に成り下がりました。涙、、

ストレイキャッツは演奏パフォーマンスが良いんですよね〜
ウッドベースを振り回して、乗っかって、、単調にリズムを刻むドラム、ギターのブライアン・セッツァーが飛び跳ねながら歌う。

数十年前、彼らのレーザーディスクを買いましたよ!!
  • 2021-03-29 21:46
  • 非双子
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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