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音の食卓〈おでん〉

冷えますね。寒いというより冷たい。
もうすぐ大寒、寒さも底の時期。
寒い時期においしいものといえば何といっても「おでん」です。
とりあえずぶっこんで煮ておけば、2日はおでんでいける。
っていうか、2日目、3日目のほうが味がしみておいしくなるのですよね。

おでんの楽しさは、バラエティーとコンビネーションだと思います。
よーく味のしみた大根のほっこり感。
口にすればじゅわっとお出汁のしみでる厚揚げ。
たまごやこんにゃく、じゃがいもは断然2日目のほうがおいしい。
そのおいしいお出汁を出すのに活躍するのが牛スジ肉や数々の練り物たちだ。
すり身ボールやさつま揚げ、煮込みちくわやごぼう天。おっと、餅巾着を忘れちゃいけない。
主役を張り合ういくつかの具材と、脇でしっかりいい味だしてる具材たちが、それぞれの持ち味を発揮して、お鍋の中でひしめきあって。
世界平和とはこのようなものだと大げさすぎる思いをひしひしと実感しながらほくほくとあったまる。
時々アクセントに辛子をつけて。
当然ビールもよくすすむ。



さて、おでんのようにポカポカあったまって、いろんな具材のそれぞれの味わいを楽しめる音楽といえば、こんなのはいかがでしょうか。


Q's Jook Joint / Quincy Jones

御大クインシー・ジョーンズの名曲群を豪華ゲストで再演したアルバム。
レイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダー、ロナルド・アイズレー、チャカ・カーン、パティ・オースティン、ナンシー・ウィルソン、バリー・ホワイトといった大御所から、タミア、ブランディ、ブライアン・マックナイト、テイク6、R・ケリー、ベイビーフェイスといった当時ぐいぐいと伸びていた若手R&Bシンガーたち、それにへヴィー・Dやクイーン・ラティファといったラッパーたち。
ロック界からはボノにフィル・コリンズ、それにグロリア・エステファン。
そういったメインの具材がごろごろと出てくる。
極上の旨みのお出汁は、ジョン・ロビンソン、グレッグ・フィリンゲインズ、ポール・ジャクソンJrといったクインシー・ジョーンズ御用達の面々に、ハービー・ハンコック、トゥーツ・シールマンス、ヒューバート・ロウズ、ジョシュア・レッドマン、カーク・ウェイラムらジャズ界の強者たち。
どの具材も、それぞれの持ち味を出しつつも、共通の味がしみこんでいるところなんかもなかなかにおでんっぽい。



ゴージャスっぽさを醸し出しつつも、鳴っている音はオーソドックスで昔ながらのリズム&ブルースで、ほっとする味わいでポカポカあたたまってくる。
寒いのは苦手だけど、こういうあたたかさって寒い冬ならではの醍醐味だと思うのです。





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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