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音の食卓〈カレーライス〉

一番好きな食べ物はなんだ?と聞かれると、意外と思いつかない。
基本的には何でも食べる。
好き嫌いはない。

親に感謝すべきことはいろいろあるんだろうけど、「読書好き」と「好き嫌いなし」に育ててもらったのは本当にありがたいと思っている。
親にできることなんてそれでじゅうぶんだと思う。

それはともかく。
やはり「これが一番好き」というものはパッとは思いつかない。

結局、これ食べたいなぁ、と思ったときに食べるものがいつも一番おいしいのだ。
つまり大好物はないけれど、「これ食べたい」「食べたくない」という気分が存在する。
気分は、健康度や疲労度、気温やお天気にかなり左右される。

このあたり、聴きたい音楽を選ぶことと、食べたい食べ物を選ぶことは、僕的にはけっこう通じるものがあると思うのだ。

そう考えたのが、今回の「音の食卓」のきっかけです。

さて、今日の食べたい気分は・・・
「カレーライス」。
ガツンと辛いカレーライスでヒーハー叫びたい気分。



カレーライスこそは最強の食べ物だと思う。
誰かがカレーを食べている。その匂いをかぐと、途端にカレーが食べたくなるくらい、あの香りには強い吸引力がある。
忙しいときでも食欲が湧かないときでもどんな気分のときも、カレーライスならOKだ。
楽しい時でもイラつくときでも、カレーライスが全部チャラにしてくれる。
そして、どんな気分であれ、カレーを食えば元気が出る。
肉と野菜と炭水化物。栄養バランスもばっちりで、香辛料がボヤけた頭をすっきりさせてくれる。
シンプルでスパイシーかつ、エヴリタイムOK。そして元気になれる。



シンプル、スパイシーでエヴリタイムOKな音楽といえば、これだ。



クロマニヨンズの“生きる”。
“暴動チャイル”も“ペテン師ロック”も“エルビス(仮)”も“ナンバーワン野郎”も“雷雨決行”も“スピードとナイフ”も“エイトビート”も“エレキギター”も“タリホー”もぜんぶかっこいいんだけど。
何しろクロマニヨンズのロックンロールは最強だ。
国民的に受け入れられている最強のロックンロール。

誰もカレーに進歩や哲学的意義なんて求めない。
うまくて辛けりゃそれでいい。
高級欧風カレー?
カレーに高級も低級もあるもんか。
欧風だろうとインド風だろうと辛口だろうと甘口だろうと、カレーはただカレーでさえあればいいのだ。
ロックンロールもおんなじだ。
聴けばいつでも元気になれる。
それさえあればOKなのだ。


13Pebbles / クロマニヨンズ



と、まぁ、こんな感じの得意のこじつけで、食と音楽についての考察をしばらく巡らせていきたいと思います。










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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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