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謹賀新年It’s for you

謹賀新年。
レ点を入れてひっくり返して読むと
“新しい年を謹んで賀します”となる。

「謹」は主に目上の人に対し、敬意を評しかしこまって、という意味。
「賀」というのはおめでたいという意味の中でも、“相手にとっての喜び”という意味があるそうです。
「新」は未使用の、という意味。
改めると同じで本当は“あらたしい”と読まれていたそうです。今でも“新たに”は“あらたに”と読むのはその名残。
「年」は時間の単位で、地球が太陽の周りを一周する期間。

ということで、
謹賀新年が意味するものは、

地球が太陽の周りを一周し
また次の周回へ向かったことを
敬意を込めてお祝い申し上げます。

ということになる。

人間の持ち時間の尺度ではほぼ永続に等しい地球の公転は、ただ継続するだけで祝うべきこと。
つまりは、ただ在るだけですでに慶びである、ということですね。

ん?違うか(^^;



そう長くもない正月休みの束の間に、心の凝りをほぐし、新たなエネルギーを与えてくれるような音楽を。


It’s for you * 矢野顕子

「賀」の意味する“相手にとっての喜び“。つまりはIt’s for you。
そういう思いは、時折自分の気持ちや願いの押し付けにもなりがちで、自分が楽しめることがそのまま相手にとっての喜びにもなる幸福な関係というのは、言葉通りの意味で有り難いものだ。
だからこそ大切にしたいもの。
なかなか自由に行き来ができないこういう情勢ならば尚更です。

2021年も、辛抱の多い年になるでしょう。
災いは残念ながらすぐには収まらない。
だからこそ、ただ在るだけで慶びであるという考え方は、日々を渡っていく舟になる。
小さな幸福の共有が大きな推進力になる。


少しでも喜びが見つけられますように。

今年もよろしくお願い致します。


Welcomeback / 矢野顕子




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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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