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音のパレット〈セピア色〉

セピア色は、過去に属している。

色褪せたセピア色の思い出・・・セピア色といえばそういう言い回しがセットになっている。
セピア色の情熱、だとか、セピア色の未来、なんていう言い方は聞いたことがないし、おそらく誰もしないだろう。

セピア色に褪せた思い出というのは、だいたいが夏の景色だという気がするのは気のせいだろうか。
なんとなくだけど、冬にみんなで鍋をつついたとか、子どもの頃に兄弟でいっしょに雪だるまを作ったとか、そういう思い出はセピア色にならない気がするのだ。
チューリップやカーネーションはセピア色になりにくいが、ひまわりはセピア色になる、という感じ?
セピア色になるのは、海までドライブした日の水平線が見えるカーブだとか、防潮堤のコンクリートの上でかじりついたスイカだとか、夏休みにクラスの友達で連れだっていった遊園地でなぜかとても気になった女の子の笑顔だとか、そういうものの記憶がセピア色になる。
つまりは、眩しい記憶。
その裏の色がセピア、ということはセピアは夏の記憶の色なのだ。


そんなセピア色の情景が浮かぶ大好きな曲がいくつかある。
「青い瞳のステラ、1962年夏」もそういう歌のひとつだ。
夏の終わりのセンチメンタルにとてもよく似合う。



柳ジョージさんの声は、遠い夏の感傷を呼び覚ましてくれる。
ウェットだけど、じとつかない声がいいんだな。
そしてツボを心得て的確なレイニーウッドの面々。


Woman and I ...Old Fashioned Love Songs / 柳ジョージ&レイニーウッド

情けなくもの哀しい男や情にもろい女の物語がたくさん詰まったレコード。
ジョージさんの音楽が、僕のソウルやブルースへの入り口だった。






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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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