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音のパレット〈水色〉

毎日暑いですねぇ。
天気予報を見ただけでうんざりしてしまう。
真っ赤染まった連日の猛暑日予報。
週末は少しましになるようだけど、ムシムシするんだろうなぁ。

こんな日々に、いつもレベルの仕事量と出来映えを求めることなんてそもそも無理だ。
緩めなきゃやってられない。
本当に日本にもサマータイムやシエスタの導入が必要なんじゃないかと思う。

そんな酷暑の日々、もはや緩い音楽しか聴きたくない(笑)。
こんな酷暑に落ち着いて聴けそうな音楽。例えばエヴリシング・バット・ザ・ガールだ。


Worldwide / Everything But The Girl

アコースティックかつシンプルなリズム。涼やかなヴォーカルとハーモニー。クールな世界観。

エヴリシング・バット・ザ・ガールの音は、色に例えれば、淡い水色だと思う。
水彩絵の具でさらっと描いたような静物画のような淡い色。

水色っていうのは、存在感の薄い色だと昔は思っていた。
あっさりしていて主張が薄く、消え入りそうな色だ、と。
けど、青系の色にある憂鬱感ではなく、清らかで、こざっぱりとしていて、青というよりは緑の仲間のような独特の、しかし水色にしか出せない爽快感と哀愁感がある。
淡さと隣り合わせの、けれど、水色ならではの控えめだけど確かな存在感がある。

エヴリシング・バット・ザ・ガールの淡い水色の控えめな存在感。
形はなくても確かに残る感覚。
執着やアクの薄さが逆説的に、ただただそこに「ある」ことの充足感を映し出してくれる。










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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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