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ギタリストが歌う理由

バンドの中でギタリストがギターを弾きながら歌う姿は、誰も一様にかっこいいと思う。

いわゆる奥田民生や斉藤和義、いわゆるシンガーソングライター的でギターも上手いヴォーカル、自分で作った歌を自分で弾きながら歌う人ももちろんいいんだけど、そうじゃなくって、本職「バンドのギタリスト」が、いろんな理由で歌うようになって歌っている姿が好きだ。

歌うようになった理由は様々だろう。

①ステージのアクセントにギタリストが歌うコーナーとして「お前も歌ってみれば」っていうパターン。

②「俺にも歌わせろ」ということもあるだろう。

③ヴォーカリストをいろんな理由で失って歌わざるを得なくなった。

④ソロになってから歌うようになった。

⑤元々はシンガーソングライターだった人がギタリストとしてバンドに参加した、というパターンもあるね。

①のパターンで好きなのは、第三期ARBの斎藤光浩が歌う“黒いギター”。
「砂丘1945年」っていうアルバムに入ってた。
前記事の蘭丸や下山淳もこのケースか。
ストーンズのステージでのキースのかっこよさとかに憧れると、どのバンドも演りたくなりそう。



スライダーズ時代の蘭丸の定番。



鮎川誠は元々は②だろうか(笑)。
シーナさんが産休のときに出したThe Rokkets名義のアルバムが、男臭くて大好きだった。



③のパターンの代表は花田裕之。
大江慎也脱退直後はかなり頼りなさげな歌だった印象が強いけれど、いつの間にか、すごく味のある歌を歌うシンガーになっていた。



グルーヴァーズの藤井一彦も③だね。
ぶっきらぼうな歌い方がかっこいい。



④は布袋寅泰が代表例。
布袋さんが歌うイメージがなかったから、ちょっとびっくりした記憶がある。



⑤は真島昌利。ザ・ブレイカーズのフロントマン。



光浩のあとにARBに加入した白浜久も元々ソロで歌ってた人。



古井戸では自作曲をいくつも歌っていた仲井戸麗市も実は⑤だったのかも。
ソロアルバムを作った②の時期を経てRC解散で④になり、清志郎が亡くなったという点では③的でもあり。
でも、個人的に一番大好きなのはRCで①的に、柄にもなく不良ぶってやんちゃに歌っている姿なんですよね。



ギタリストが歌う理由。
なんだかんだあるけれど、やっぱり音楽が好きだということ、音楽を通じて自分を表現したいということが一番だろう。
上手下手、声質の良し悪し、声量のあるなしは別にして、気負わず素直に音楽への愛情がにじみ出るから、彼らの歌はすっと心に入りこんでくるのだろうと思う。






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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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