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音のパレット〈緑〉



爽やかな風、穏やかな日射しの休日。
芝生に寝っころがって、こんな歌でも聴いていたい気分。

新しいウイルスのニュースをどこか他人事のように噂していたのが2月、どうやらこれはまじでヤバいらしいと行動の変容を迫られたのが3月の半ば。
それがなんだかものすごく前のことのような気がするくらい、4月、5月と怒濤の日々を過ごして、ようやく落ち着きがみえてきた6月。
毎日神経を尖らせて、気を張ってたんだな、今思えば。
けっこう疲れがたまってたんだろう。
いくらでも眠れる気がする。

ごろごろ寝転がりながら、窓の外に目をやると、穏やかな風にそよぐ緑の木々が美しい。

緑は癒しの色。
そして調和の色。

マシュー・スイートがスザンナ・ホフスをパートナーに、60年代、70年代、80年代のロックの名曲たちを片っ端からカバーした『Under The Covers』のシリーズにはそんな緑色のイメージがある。

癒しと調和。

シンプルなアレンジとナチュラルな質感で愛情たっぷりに歌う二人のハーモニーがとても心地よいのです。


Under The Covers / Matthew Sweet and Susanna Hoffs

スザンナ・ホフスさんの声がすごく魅力的なんですよね。
少し鼻にかかった声は、美しい声とは言えないけれど、とてもチャーミングだ。
あるときはリンダ・ロンシュタット、あるときはスティーヴィー・ニックス、あるときはクリッシー・ハインド。また、ロッド・スチュワートやブライアン・フェリーやフレディー・マーキュリーといった個性的な男性ヴォーカリストの曲も自分のカラーで違う色合いに変えてしまう、ある種の女優っぽさっていうか、表現の幅の広さが素敵。

どんな歌を歌っても、そこにはある種の艶っぽさと、柔らかさや爽やかさがある。
艶っぽいといってもくねくねとしなを作るような取って付けたようなセクシーさじゃなく、もっとナチュラルに自然にあふれでるようなセクシーさ。
やわらかさといってもただふにゃっとやわらかいのではなく、芯がありつつもすべてを受け入れるような柔らかさ。

そんなスザンナの声と、真逆に荒っぽくざらざらして、けど深みがあって懐の深いマシュー・スイートのハーモニーに、緑の爽やかな風が吹いている。













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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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