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新しい日常

見えないものに怯えて
不安になっても仕方がない

見えないものと闘っても
疲弊してしまうだけ

これが新しい日常
ほんとうは最初から
世界はこんなだった
そう思えばなんてことはない

ほんとうは最初から
世界はこうだった



日々忙しくしています。
ゴールデンウィークもまったく普段通りの通常運行。
暮らしに必要な物資を調達してお届けする、いわゆるライフラインなお仕事です。
こんなとき改めて、たくさんの人たちからの期待と信頼をひしひしと感じます。
そういう使命感をモチベーションにして日々のエネルギーを捻出する毎日ではあるんだけど、さすがに先の見えなさがキツくはあります。

ネットを開くと、誰かへの批判、非難、誹謗中傷がうじゃうじゃ。
傷ついた心を、他の誰かを傷つけることで癒す。
あんまりお行儀がいいとは言えない。
そうやって発散したところで、いつか誰かから同じ目に会わされるって、知ってるはずだけど。

我慢しよう、頑張ろうなんてこともあっちこっちで飛び交っていて。
そういうポジティブな気持ちに水をさすつもりはないけれど、我慢も頑張りも、いつかくたびれてしまうんじゃないのかな。
思うようにならない現実にイライラしても仕方がない。
我慢だ、忍耐だと歯を食いしばったりするよりも、これが新しい日常なんだと思ったほうがいい。
ほんとうは最初から、世界はこんなだったんだ、って。

それは、悲観論や諦念とも少し違って。
もっとさっぱりと清々しい感じで。
そのイメージ、伝わるだろうか。



土曜日、流行りに乗っかって、学生時代の気の合う仲間たちとオンライン飲み会をやった。
楽しかった。
久しぶりの奴も、いつもの奴も、みんなそれぞれの場所でそれぞれの役割を担いながら、フツーに生きている。
それだけで十分だと思った。



この春大学生になる娘の日常は、コロナ前とまるで変わらない。
中学生の頃からろくに学校に行ってないからだ。
気が向いたときに起きて好きなもの食べてご機嫌で暮らしてる。
リアルな友人は少ないけれど、ネット上の友人はたくさんいるようだ。
何にも困ったことなんかない。
っていうか、彼女を見ていると、これからはこういう子達がフツーになるんじゃないかって思うんだな。

自分が自分自身や自分の周りを嫌ったり憎んだりするようなことさえなければ、それでオッケーなんじゃないのかな。
彼女を見ているといつもそう思う。

世界の形は人間が思うほど理想的ではない。
世界は実は最初からこんなだったんだ。
ウイルスという脅威が、そのことを暴いてしまっただけ。
こういう世界で生きていくんだ。
そういうふうに腹をくくったほうが、聞き苦しいボヤキを呟いたりしなくて済む。見苦しい無様さをさらけださなくて済む。



時代は変わっていく。
明治維新や文明開化で、それまでの常識がガラガラと崩れたとき、当時の人たちも違和感がありつつ新しい生活様式を取り込んでいったんじゃないだろうか。
最初は「息苦しいなぁ」とか「耳が痛いなぁ」とか思っていたマスクをずっとしているのにもずいぶん慣れてきた。
靴下が蒸れたりパンツのゴムがきつかったみたいに、きっと慣れていくのだろう。
ひょっとしたら5年後、マスクをしないまま外出するのはものすごく恥ずかしい気分になるのかもしれない。
今、靴下やパンツを身に付けないことがあり得ないように。
30年後、「令和になるまでは誰もマスクなんてしてなかった」と昔話をして若者から笑われたりするのかもしれない。
この10年のうちだって、スマホをはじめ暮らしはずいぶんと変わって、人々はもはやそれ以前のことを思い出せないくらいに変化を受け入れてきたのだ。

新しい日常。
そう思えばなんてことはない。



どんな風に人生を過ごそうと
いいんだ、オーライだ
正しくても間違えてても
いいんだ、オーライだ
心をブッ飛ばすのに銃はいらない
いらないんだよ


(Whatever gets you thuru the night
/ John Lennon)




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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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